集中レポート 消費税アップ直前 マンション買っていい駅4
「四天王寺前夕陽ヶ丘」は買いか待ちか

2棟目の建設が進む『ローレルタワー夕陽丘』。中央奥に見えるのが、中古で人気の高い『ウェリス上本町』〔PHOTO〕眞野公一

 駅前ロータリーを見下ろすように、高さ300mはあろう全面ガラス張りのタワービルの建設が進む。その足下を、レトロな路面電車がゴトゴト走る。いかにも大阪らしいコテコテなこの光景―いま、地価が急上昇している注目のエリア、JR天王寺駅前である。不動産経済研究所大阪事務所長の石丸敏之氏が言う。

「大阪の2大ターミナル駅といえば、大阪駅前の梅田(北区)と天王寺(天王寺区)ですが、ファミリー層向けのマンションでは、圧倒的に天王寺の人気が高い。天王寺駅前には、ホテルやオフィス、百貨店など商用施設を備えた日本一の超高層ビル『あべのハルカス』(地上60階、地下5階)が来年春にオープンする予定で、それが天王寺周辺の地価を押し上げている要因のひとつです。再開発が一段落した梅田や中之島(北区)に比べ、天王寺こそは今後の発展が期待できるエリアと言えるでしょう」

 当連載、今回は関西圏に足を伸ばして、大阪のマンション事情を検証する。

 天王寺駅は、JR大阪環状線大阪駅のほぼ対面に位置する大阪南部の一大ターミナル。駅周辺は繁華街で賑わうが、駅北側に移ると雰囲気は一変し、落ち着いた住宅街が広がる。そのなかで、とくにタワーマンションの建設が盛んなのが、地下鉄谷町線で天王寺駅から北へ1駅の「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅周辺だ。

中古物件が待たれるエリア

「このへんはもともと高台で、昔から富裕層がたくさん住んでるエリアでした。船場でひと儲けした経営者らが住む町としても知られてましたワ。 '80 年代のバブル期には坪単価1400万円がついたっちゅう話もありました」(近所の酒店主)

 高級住宅地であることだけが人気の要因ではない。ここは子供を通わせる「学校区」としても人気が高いのだ。不動産マーケティング会社「コミュニティ・ラボ」代表の田中和彦氏はこう話す。

「四天王寺前夕陽ヶ丘駅の近くには、お受験組に人気がある五条小学校がある。近隣には有名塾も多い文教地区です」