ホームレスが案内する「観光ツアー」って?

レクスプレス(フランス)より

2013年05月04日(土)

 観光名所を巡るだけの旅では飽き足らないという人に密かに人気なのが、「ホームレス・ツアー」。ホームレスとして暮らす人々がガイドとなり、都市の“暗部"を案内するツアーだ。

 この種のツアーは2000年代後半にブラジルのスラム街で始まり、10年頃からロンドンやアムステルダム、プラハといった、欧州の都市に広まるようになった。運営するNGO団体はそれぞれ異なるが、ツアーの趣旨は基本的にどこも同じだ。

 たとえば、アムステルダムで開催されているツアーの料金は1人あたり13・50ユーロ(約1700円)。ガイド役のホームレスが実体験を語りながら、彼らが生活している場所や食料庫ともいうべき「レストランのゴミ箱」などを1時間半かけて案内する。売り上げの半分以上が彼らの収入となる仕組みだ。

レクスプレス(フランス)より

 もともとはホームレスの自立を促すと同時に、彼らがいかに危険な目に遭いながら生活しているかを知ってもらおうという目的で始まったツアーだが、覗き見趣味的な観光客が冷やかし半分で利用しているのも実情だ。

 とはいえプラハでは、昨年の8月から12月の5ヵ月のあいだに、約430人がホームレス・ツアーに参加。スウェーデンのヨーテボリでは、ホームレスの寝床をホテル代わりに使用するプランまで登場しており、活況を呈している。

 

COURRiER Japon

2013年5月号
(講談社刊、税込み780円)発売中

amazonこちらをご覧ください。
楽天
こちらをご覧ください。



最新号のご紹介

COURRIER最新記事
Ranking

「クーリエ・ジャポン」

More
Close