『実例で学ぶExcel VBA』
定番プログラムを使いこなす
立山秀利=著

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お手本から「定番」のプログラムに慣れる

 本書は、実用的なVBAプログラムのお手本から、定番プログラムの記述方法について学ぶものです。「定番」に慣れていくことで、「こういう処理のときは、このプログラムを使う」という道筋を明確に理解できるようになります。こうしたことの積み重ねが、思い通りにプログラミングできることに直結し、入門者レベルからの確実な向上を実現します。

はじめに

●VBA入門者レベルの人は、どのように学習を続けるべき?

 VBAは、Excelのあらゆる操作を自動化できるプログラミング言語です。あらゆる操作を自動化できる分、学習する要素が多くあるので、効率的な学習方法はわかりにくいものです。特に入門者レベルの人が、レベルアップしていこうとするとき、その道筋が確立されていないため、各自の方法で試行錯誤することになってしまいます。

 基礎をかじった入門者レベルの人が、できるだけ楽しみながら、確実にレベルアップするには、そのレベルの人にとって理解しやすいカリキュラムがあるとベスト―その考えをもとに執筆したのが本書です。

●お手本から「定番」のプログラムに慣れる

 レベルアップに直結する最も有効な手段の1つとして、いろいろなプログラムをお手本にして学ぶ方法があります。これは、たとえば英語の発音を学習するとき、上手な人の発音を聞いて真似するのと似ていて、VBAを含め、プログラミングの学習をするときに役立つ手段です。

 お手本から学ぶ方法の利点は、「定番」のプログラムに慣れていけることです。プログラミングでは、実行した結果が同じになるプログラムの記述パターンが複数存在することがあります。このようなとき、「定番」で記述してあるプログラムは、比較的処理の効率がよく、他の人が見てもわかりやすく、メンテナンスや応用がしやすくなります。

 本書では、VBA学習のお手本となる実用的なプログラム例を複数収録しています。プログラムには、比較的よく使われる「定番」の内容をしっかり含めているので、「こういう処理のときは、このプログラムを使う」という道筋が、明確になります。

●本書の学習の流れと構成

「定番」と言われるプログラムは、非常に種類が多いため、本書で扱えるのは、そのうちの一部です。「あれもこれも」と紹介して、消化しきれないのでは意味がありません。入門者レベルの人が、確実に理解できる範囲に絞って紹介しています。

 お手本となる各実例では、プログラム全体を先に提示しています。そして、プログラムの先頭から順番に、どの部分がどのような目的で記述されているかを解説し、1つ1つ学んでいきます。この方法で解説すると、一見複雑そうなプログラムでも、その構造に納得しながら読み進めることができます。

 また、「定番」の内容や、使用頻度の高い内容については、プログラム内で登場するたびに、何度も解説しています。その場その場で確認しながら、よりいっそう理解を深めていくことができるのです。

 1章では、本書を読むうえで最低限必要なVBAの基礎をおさらいします。この章で、過去に入門書などで学習した基礎知識を手っ取り早く再確認できます。

 2章では、VBAのプログラミングに欠かせない「変数」「繰り返し」「条件分岐」の3つを組み合わせて使う方法を学びます。用途のわかりやすい実例を用いるので、すんなり体得できるでしょう。

 3章では、Excelでよく行うデータの「絞り込み」と「並べ替え」を、VBAで自動化するプログラムについて学びます。印刷を自動化するプログラムも含まれるので、さまざまな用途に応用できるはずです。

 4章では、図形(オートシェイプ)を操作する定番プログラムを紹介します。オートシェイプの形状や配置位置を指定するプログラムについて、丁寧に解説します。

 5章では、データ入力などで利用する小さなウィンドウ「フォーム」を取り上げます。フォームに入力した内容を、ワークシート上の指定箇所へ転記する定番のプログラムの数々について、ゼロから学ぶことができます。

 VBAのプログラムを使いこなす力は、自分の手でプログラムを記述しては動かす「トライ&エラー」の経験を積み重ねて身に付くものです。本書で紹介するプログラムを部分的にアレンジして、動かしてみるところから始めるのもよいでしょう。実際にやってみることが、何よりも効果的で上達への早道となります。

 最後に、本書発刊にあたり大変ご尽力いただき、貴重なアドバイスの数々をいただいた講談社西田岳郎氏、いつも励ましてくれる家族や友人に厚くお礼申し上げます。

目次
1章 これだけはおさえておきたい Excel VBAの基本
2章 変数、繰り返し、条件分岐の組み合わせ
3章 データの絞り込みと並べ替え
4章 図形を使う処理
5章 データ入力用の「フォーム」
 

著者 立山秀利(たてやま・ひでとし)
フリーライター。1970年生まれ。筑波大学卒業後、株式会社デンソーでカーナビゲーションのソフトウェア開発に携わる。退社後、Webプロデュース業を経て、フリーライターとして独立。現在はシステムやネットワーク、Microsoft Officeを中心 に執筆中。主な著書に『Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』(秀和システム)、『入門者のExcel VBA』(講談社ブルーバックス)など多数。初心者向けの Excel VBAセミナーも開催中(http://tatehide.com/seminar.html)
『実例で学ぶExcel VBA』
定番プログラムを使いこなす

著者:立山秀利

発行年月日:2013/01/20
ページ数:254
シリーズ通巻番号:1802

定価(税込):945円 ⇒本を購入する(Amazon)


 
(前書きおよび著者情報は2013年1月20日現在のものです)