『算数オリンピックに挑戦 '08~'12年度版』
「算数の祭典」の公認カコモン集
算数オリンピック委員会=編

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考える楽しみ、解けた喜び!

一流の数学者や算数教育者からなる出題陣が単なる計算力や暗記力ではなく、発想の豊かさと、洞察力の鋭さを問う。小学生は参加本番前の腕試し! そして大人はボケ防止の脳試し!?

はじめに

算数オリンピック開催の主旨

 まだ小学生の皆さんは、誰もがすばらしい可能性に満ちあふれています。その可能性を引き出すためにもっとも大切なことは、結果ばかりを求めることではなく、まず挑戦する勇気を持つことでしょう。

 算数オリンピックは、そんな元気な小学生の皆さんが、ゲームやスポーツをするような気持ちで挑戦し、のびのびと算数を楽しんでもらいたいという願いもこめて、毎年、開催しています。

 算数オリンピックで小学生の皆さんに挑戦していただくのは、学習進度や中学受験の目安になるような問題ではありません。実際、ピーター・フランクルをはじめとする一流の数学者、算数教育者からなる出題グループは、中学入試には出ていない、出そうにない問題を理想に知恵をしぼりました。

 それらの問題は、丸暗記の知識や記憶をたどるのではなく、初めて目にする数や図形の世界をその場でイメージし、自分自身の力で正解への道筋を切り拓いていかなければならず、鋭い♯洞察{どう・さつ}力と豊かな発想が求められます。

 算数は、もう少し年上のお兄さん、お姉さんが取り組む数学の土台になります。そして数学は、科学技術だけでなく、世の中のすべての基礎になっています。

 算数オリンピックで「算数力」を競い合う皆さんの中に、やがてその「数学力」で21世紀を担う人が必ずいると思います。そんな素晴らしい才能をみつけ出すことも、算数オリンピック大会にかかわる私たちの、大きな喜びになっています。

算数オリンピックの歴史と今

 算数オリンピック委員会は、数学オリンピックの小学版を目指して、数学者の広中平祐先生の提唱で1991年に設立されました。広中先生は「数学のノーベル賞」と言われるフィールズ賞や文化勲章も受賞している、日本を代表する数学者です。

 翌1992年には第1回の大会が開催され、以後、中国や韓国、時にはシンガポールなど東南アジアの国々も含めた、数多くの小学生たちが「算数力」を競ってきました。

 最初の頃は予選(現在では「トライアル」)大会、決勝(現在では「ファイナル」)大会とも、それぞれの地区ごとに実施していました。しかし1994年の第3回大会からは、トライアルを勝ち抜いた日本と外国の小学生(ファイナリスト)が一堂に会するファイナル大会が、東京で開催されるようになりました。ファイナリストはトライアルに参加した小学生の10%程度の人数です。