金正恩は本気で戦争を起こそうとしている!! いまそこにある「朝鮮半島危機」について、いますぐ国民的議論を!

2013年04月08日(月) 近藤 大介
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 そして審陽軍区の人民解放軍を大量に、1300㎞に及ぶ中朝国境へと移動させた。こうした動きは、米中で協力して「金正恩除去」に入ることを示唆しているようにも思える。

 実際、アメリカは迎撃ミサイルをグアムに配備し、イージス艦を西太平洋に派遣し、B2爆撃機などを準備し、韓国へF-35など最新鋭の戦闘機を売却する。12日からは、ケリー国務長官が、日中韓を歴訪する。

 今後、北朝鮮は、こうした包囲網に対抗するため、最後の抵抗を試みるだろう。具体的には、次に挙げるようなことを同時に行ってくると、私は見ている。

①NLL(北方限界線)以南の、いわゆる「西海5島」への砲撃
②日本海(半島の東海岸)への中距離弾道ミサイル「ムスダン」発射
③首都ソウルへの全面的サイバーテロ
④ソウルを始め韓国の諸都市でのテロ

 つまり、アメリカ軍が出動して米朝全面戦争とならないギリギリの蛮行に及ぶのである。

本気で戦争を起こそうとしている金正恩

 北朝鮮がこうした凶行に及ぶ日時は、2つの条件を満たす日だ。

 一つは、アメリカの休日である。1950年の朝鮮戦争は、アメリカ軍の休日である日曜日の明け方に、朝鮮人民軍が38度線を南侵して火蓋を切った。同様に考えると、アメリカ軍が休む日となれば、土曜日夕方から日曜日にかけてが一番危ない。

 もう一つは、「9」にちなんだ日だ。儒教の伝統を色濃く受け継いでいる北朝鮮では、儒教で言う「九州」(全世界)にあたる9の数字を、まるで「神の数字」のように重要視している。

 例えば、来る4月14日は、4+1+4=9で、おまけに日曜日である。さらにこの日は、「太陽節」(4月15日の金日成誕生日)の前日であり、北朝鮮としてはこの上なく「佳き日」だ。つまり、最も危険な日と言えるだろう。

 重ねて言うが、金正恩は、本気で戦争を起こそうとしている。タイムリミットは、北朝鮮が誇る「朝鮮戦争勝利60周年」の7月27日だ。

 もし第2次朝鮮戦争が勃発したら、日本は対岸の火事でいられるはずもない。外国人投資家の一斉離脱で、アベノミクスは即刻崩壊だ。北朝鮮の核やミサイルばかりか、難民から疫病に至るまで、何が襲ってくるか知れない。日本はいますぐ真剣に「朝鮮半島危機」について、国民的議論を始めるべきである。

 

著者: 近藤大介
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