黒田総裁の「金融緩和メガ盛」砲ではじまったアベノミクス相場第2段! ビジネスや投資にとっての"春"が、いよいよやってくる!?
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 2013年4月4日、日銀の黒田砲が発射されて、市場は大混乱しました。予想以上の金融緩和策に市場があっと驚いて、マイナスだった株式市場がいっきにプラス転換をしました。

 市場関係者の黒田総裁への期待は、当初は薄かったのです。私も今回はそれほど大きな材料は出てこないだろうとタカをくくっていたし、市場もそれを見越していて、むしろ株式市場はジリ安展開を示していました。私もファンドマネジャーとして、しばらくはこう着状態の神経戦に入ると予想し、そのような準備体制を敷いていました。

 というのも、黒田総裁は就任して2週間足らず。そもそも白川総裁時代の反・脱デフレ派と黙されている人たちも残っているのだから、意見がまとまるにはそれなりに時間がかかる、と考えていたからです。

 それが長期国債の買い入れは7兆円強と当初見通しの5兆円を大きく上回り、また長期国債購入の上限を決めていた銀行券ルールは一時、停止されることになりました。さらに上場投資信託の保有額を2年間で2倍に拡大をすることになり、金融市場調節の操作目標をマネタリーベースに変更して、年間60~70兆円相当のペースに増加することを決めました。

 これにはかなり驚きました。私の心の中を比喩的に表現するとですねぇ、牛丼屋さんに入って並を頼んだのに、「今日はサービスデーなので、メガ盛です!」といわれて山のように盛られた牛丼を前に呆気にとられている、というようなところです。大盛とか特盛とかいうレベルではなく、メガ盛(!)なんです。

 これは市場関係者の反応として、それほど大げさな表現ではないと思います。そのせいで為替は一気に2円も円安になり95円台に戻ったし、長期金利も史上最低を更新し、一時0.425%をつけ、株式市場は前日比272円高の1万2,365円になりました。市場関係者の大慌てぶりが目に見えるようです。

景気回復指標が続々と出てきている

 アベノミクス相場第2段は黒田総裁の電撃的な「金融緩和メガ盛」砲ではじまった、という印象です。株式市場もしばらく上昇が見込めれると思います。

 とはいえ、この黒田総裁の追加緩和策が出てくるまでは、当初の金融緩和策が威力を失う中で実体経済が徐々に回復してきて、株式市場がジリ高展開になると予想していました。

 最近、タクシーの運転手さんの顔が明るくなったように感じませんか。先月の第3金曜日のタクシーの売上は、どの運転手さんに聞いても非常によかったと言います。みなさんもタクシーに乗る機会があったら、試しに聞いてみてください。

 3月の第3金曜日というのは、1年で見ると、忘年会シーズンの12月第2・第3金曜日の次に売り上げが増える日なのです。歓送迎会がピークになるからですね。その3月の第3金曜日が昨年12月の忘年会シーズンに迫る売上だったと、多くの運転手さんが教えてくれました。これは近年にはなかったことだそうです。

 歓送迎会が増えたということは人が動いている証拠です。2次会、3次会も多く開れたに違いありません。実際、その日に外で飲んでいた人に話を聞くと、繁華街では2時、3時になってもタクシーがなかなか捕まらなかったとか。

 アベノミクス効果もあるのでしょうが、景気がしっかりと回復してきたことを確認できるような指標がたくさん出てきています。ユニクロやZOZOタウンなどアパレル製品の月次の売上高が非常に好調であったとか、外食各社の3月の売り上げも多くが回復傾向を示しています。

 もちろん月次の売上高は、前の年の曜日の関係(土日の数)などで変化することがあります。今回はその点が有利に働いているところもあるし、また3月の平均気温が高くて、春物が早く出たという要素もあります。とはいえ、そういった効果をも上回る数字が出ているように、私は思います。

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