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集中レポート マンション買っていい駅 3
「山王タワー」で割安「大森駅」は下がりにくくなるか?

大森駅西口交差点に立つと、建設中の「ザ・山王タワー」のクレーンが見える。大型タワーなのがよくわかる〔PHOTO〕蓮尾真司

「東京メトロ副都心線が横浜までの直通乗り入れ運転を始め、東急東横線沿線の世田谷区と武蔵小杉近辺のマンション市場が活気づいています。でも、城南地区の穴場はJR大森駅。ビジネス拠点として再開発された品川、汐留エリアへのアクセスがよく、国際路線が急増する羽田空港にも近い。これまで大規模なタワーマンションがなかったのに現在複数建設中で、まさに注目駅です」

 こう話すのは不動産マーケティング会社「アトラクターズ・ラボ」代表の沖有人氏だ。城南地区とは東京都の南西部、世田谷、目黒、品川、大田区を指す。武蔵小杉の人気は、アクセスのよさが物件価値を上げることを証明したが、JR京浜東北線の大森駅もアツい。

「品川駅再開発の影響で、ここ数年は京浜東北線の大井町駅と蒲田駅の人気が高まっていましたが、両駅のエリアとも物件がほぼ行き届いた。そこで今注目を集めているのが、両駅の間に位置する大森駅。品川から2駅という好立地はさすがに見逃せませんね」(不動産関係者)

 というわけで当連載、今回は「大森駅」を検証する。

 大森は、駅の東側と西側で街の表情が違う。東側は下町情緒あふれる庶民の街。西側は、高台にある高級住宅地(山王2丁目)で有名だ。大型タワーマンションがお目見えするのは、その2丁目と道一つを挟むが、もともとリセールバリューが高いタワーマンションなのだから、山王ブランドは大きな付加価値になる。

「城南エリアはここ最近ずっと人気です。城南の王道は世田谷、目黒ですが、現在、売りに出ている物件が少ない。今後、多数売りに出る激戦区が大森でしょう。昔からの邸宅街で総合病院が近くにあるなど住みやすい街です」(沖氏)

「離れられない」エリア

 建設中のタワーマンションのひとつ、「ザ・山王タワー」(三菱地所など)のモデルルームを訪ねた。マンションは大森駅北口から約100m、徒歩2分の距離だ。大森駅から品川まで2駅で約6分、東京駅へも約15分というアクセスのよさがウリ。震災対策として地盤の強さも自慢だ。

「武蔵野台地の東端で地盤のよさは折り紙つき。関東大震災でもほとんど被害を受けませんでした。大森貝塚のあったところですから4000年前から陸地だったわけで、それだけ地盤がしっかりしているということです」(販売担当者)