少年サッカーの名門「FC戸越」が解散に!使途不明金の説明責任を果たさない専務理事は石原宏高系の品川区議
解散のお知らせ
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 前代未聞の使途不明金が発覚、品川区少年サッカー連盟に所属する名門の「FC戸越」が解散した。

 4月1日、清算人に選ばれた理事長は、次のような「解散のお知らせ」を配布した。

 「さて、当法人は、平成25年1月17日付けで、所管官庁であります東京都より、年次会計報告の懈怠等を理由として設立認証を取り消す旨の通知を受け、過日、解散となりました。

 理事会は、上記通知を受け、自主解散を含めた善後策を探ってまいりましたが力及ばず、設立認証の取り消しによる解散に至りましたのでお知らせいたします」

法人内にも一切残されていない決算書等

 FC戸越は、36年前、品川区戸越に戸越スポーツクラブ「戸越グリーンズ」として発足した。

 当初はPTAにより運営される少年サッカークラブだったが、「フットボールクラブ」であり、地域全体の「ファミリークラブ」でもあるという理念を取り入れ、2004年8月、NPO法人「FC戸越」として再スタート。コーチ陣も充実、サポート体制のしっかりした強い少年サーカーチームとして認知されるようになった。

設立認証取り消し通知
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 前代未聞というのは、NPO法人化によって、行政の各種支援を受けやすい体制になる代わりに、事業報告書等を東京都に提出しなければならないのに、この3年間、一切、提出されておらず、そればかりか法人内にも決算書等が残されていないことである。

 FC戸越の定款によれば、運営にあたるのは理事会であり、資産を管理するのは理事長である。だが、地元有力者の理事長は「すべての実質的な運営管理は、専務理事に任せていた」という。

 「NPO法人化は、当時、監督だった専務理事が言いだしたことです。手続きその他は、彼がすべてやってくれた。彼は、品川区サーカー連盟の副理事長で品川区の区議でもある。完全に信用していました。もちろん、監督責任は私にあり、反省しております」

 FC戸越は、東京都の「設立認証取り消し」の通知を受け、3月7日、緊急理事会を招集。その場で、収支を示す資料が残っていないことを認めた専務理事を解任したが、その際、同理事の信じられない"どんぶり勘定"が明らかとなった。

 FC戸越の主たる収入は、クラブ員の毎月5,000円の会費である。クラブ員数は、毎年、変動はあるものの150名前後。それに、代表チームに所属するような技量の子は、それに応じた指導を受けるとして別途、会費を徴収。その他、年会費などがあり、月に均すと100万円ほどの収入となる。それを専務理事は差配していた。

 選任の監督やコーチには、それなりの報酬を支払い、アルバイトの大学生にも日当を支払っていたという。サッカー大会の参加費用、移動のガソリン代、駐車場代、スタッフの慰労食事会代など経費もかかる。それは理解できるのだが、なぜ収支決算を残さなかったのか。そこに一番の疑惑がある。

 「月会費は、封筒に現金を入れて持ってこさせていた。だから収入が幾らあったかがわからない。領収書の類も同様で、問題が発覚して、あわてて持ってきましたが、納得できないものが含まれているし、1年分に過ぎません」(理事長)

 勘ぐれば、証拠を残さないようにしたともいえるわけで、本人が受け取っていたという報酬額もあいまい。なのに、疑惑発覚後、3月7日、理事会に一度、顔を見せただけで、その時も説明責任を果たさなかったというから、「確信犯」を疑われても仕方がない。

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