世界経済
アベノミクス相場に一服感!? 海外投資家が19週ぶりの売り越し
写真は3月18日の株価 〔PHOTO〕gettyimages

 3月28日、東京証券取引所が発表した投資家別売買動向によると、3月第2週に外国人投資家は日本株を918億円売り越した。海外投資家は昨年11月第2週以降、日本株の買い越しを続けており、19週ぶりの売り越しとなった。

 現在のわが国の株式市場では、海外投資家が全取引の半分以上を占めており、彼らの動向がわが国株式市場の動きに大きな影響を与える。そのインパクトは小さくはない。よって短期的には、わが国の株式市場が調整局面を迎えることが予想される。

 今回の海外投資家の動向の背景には、ユーロ圏諸国の問題が燻ぶっていることに加えて、ヘッジファンドなど短期取引を得意とする投資家が、当面の利益確定の売りを仕掛けたことなどのテクニカル要因もある。

ユーロ問題が投資家のリスクオフを誘発

 足許で世界的に株式市場が不安定な状況になっている背景には、キプロスをはじめとするユーロ圏諸国の問題が燻っていることがある。キプロスの経済規模は小さいものの、銀行預金を使った解決方法が、今後、スペインなど他の諸国にも波及するとの懸念が一時的に盛り上がった。

 そうした事態が現実味を帯びてくると、南欧諸国を中心に金融機関の信用力低下の懸念が高まる。そしてそれは世界の金融市場にも重要な影響を与える可能性が高い。

 多くの投資家はそうしたリスクを嫌い、保有するリスク量を抑え気味にすることになる。いわゆるリスクオフだ。そうなると、ユーロが売られ、円が買われやすくなり、結果としてやや円高方向に動きことになる。リスクの高い株式は敬遠されやすい。

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