『「超」入門 微分積分』 神永正博=著

はじめに

 本書はタイトルどおり、微積分の入門書です。入門書ですが、意外と高いところまで登ります。

 と、いうことは……

「まずは紙と鉛筆を用意しないといけないのかな?」

と思われるかもしれませんが、さにあらず。紙と鉛筆はいりません。本書は、「読む」入門書です。リラックスした気持ちで読んでくださいね。

 微積分と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょう。面倒な計算を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。学校のテストでは、ちょっと計算を間違えただけでも大きく減点され、痛い目に遭う─そうしたイメージが刷り込まれているかもしれません。

微積分のポイントは、もちろん「暗記と計算」でしょ?
公式を暗記して計算して答えが出てくれば、
それでOK ってことじゃないの?

 おや、この女性は、「微積分の問題なんか、公式を暗記して当てはめればOK !」という考えを持っているようですね。受験や定期テストにおいては、要領よくやれる人物の典型です。一方で、

ハッキリ言って、モノ作りで微積分を使うだけなら、
難しい計算はやらんでも何とかなる。
優秀な数値計算ソフトがあるからな。

 この博士のように、別の意味で過激な意見の人もいます。彼のようなタイプは、学校では疎まれるでしょうが、社会においては図太く生きていけそうですね。

 本書は、博士の立場で書かれています。計算できないよりはできたほうがいいでしょうが、最初にやるべきことは他にあると思うからです。