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第3部 グングン伸びる明治の実力こんなにすごい
慶応に大きく差をつけられて 早稲田のライバルは明治になったのか

 セリエA・インテルで活躍するサイドバック・長友佑都、女優の北川景子や井上真央、イケメン俳優の向井理、あるいはジャニーズのアイドルグループNEWSの小山慶一郎—いまをときめくこの人気者たちは、みな明治大学の卒業生である。古くは高倉健、ビートたけし、西田敏行なども輩出したスターの登竜門・明治は、いままた花ざかりを迎えている。

 明治の売りは卒業生の顔ぶれだけではない。一般入試志願者数4年連続1位。今年はその数10万9934人。2位早稲田とは約3000人差だ。それを背景に今年4月に中野駅前に中野キャンパスをオープン。さらに新たに総合数理学部を開設する。お茶の水再開発は継続しており、新校舎も建設中だ。教育ジャーナリストの後藤健夫氏が言う。

「先日、明治大学学長の福宮賢一氏と話したとき、彼は『明治が上に行くのはまだまだだ』と言っていました。この『まだまだ』という言葉に明治のいまの活気が表れています」

 現在の明治人気を裏付けるものは、なによりも長年培ってきた就職力である。私大トップクラスの充実度と呼ばれる就職キャリア支援センターでは、年間2万件以上の個別相談を受ける。OBたちが残した延べ1万6000名分の「就職活動報告書」が、就活生を内定へ導く。人材コンサルタントの常見陽平氏が明治の強みを語る。

「明大生は営業タイプが多いと言われていて、ガッツがある。明大生自身もそう思っている。それがいま就活市場で歓迎されている理由です」

 船頭多くして船山に登る、とはよく言ったもの。いつしか優等生が増え、プレイヤーよりも管理職タイプが増えてしまった早稲田より、明治の学生のほうがニーズは幅広いのだ。

 また明治躍進にはこんな裏事情もあるという。

「バブル期に大手企業に入社した卒業生のうち、リストラもされずに会社に残っている面々は、実は各社の人事総務系のセクションにいるケースが多いんです。明大生は性格が明るく、変人が少ない。バランス感覚に優れていることが多いので、人事向きなんだと思います」(明大卒の大手新聞社社員)

スター教授が揃っている

 明大生の最大の特徴は、「早稲田落ち」が多いこと。学内新聞「明大スポーツ」が実施したアンケートによれば、実に200人中105人もの明大生が、「第1志望は早稲田だった」と告白している。記入欄には「早稲田に行った人には、将来違うフィールドで勝ちたい」といった意見が書き込まれていた。これが明大生用語でいう「ワセコン」=早稲田コンプレックスである。この挫折の記憶こそ、明大生の原動力なのだ。

 カリキュラムにも明治の特徴が出ている。注目すべきは、農学部だ。