ドイツ
神秘的な大自然と潤沢なエネルギー資源を併せ持つ、豊かな国ノルウェーの魅力
ソグネフィヨルドを行くフェリーから (以下すべて筆者撮影)

ノルウェー観光は寒い時期に限る

 可愛らしい港町ベルゲンをあとに、電車とバスを乗り継いで2時間余り、グドヴァンゲンという村からフロム行きのフェリーが出る。ここはソグネフィヨルドといい、真冬でもフェリーでフィヨルド観光のできる唯一の場所だ。

 零下20度などと聞いていたが、午前11時ごろの気温は零下5度ぐらい。ドイツから来た身には耐えられない寒さというほどではない。

 フィヨルドは氷が岩を削って作った地形だが、うまく想像ができない。左右に迫る雄大な絶壁を見ていると、氷がこれを作るまでには悠久の時が流れたのだろうということだけはわかる。人類の歴史など、それに比べれば一瞬でしかない。

 青い水に青い空。何より素晴らしいのは観光客が少ないこと。大きなフェリーには十数人しか乗っていない。人ごみを逃れて静けさと大自然を味わいたいのなら、ノルウェーには寒い時期に来るに限る。とても贅沢な気分になれる。

 左右の巨大な絶壁のあいだでは、船は藻屑のようなものだ。人けのないデッキに出て、冷たい風と明るい日光を浴びながら、雄大な風景と悠久の時間の間に佇んでいたら、いつになく何だか不思議な気分になった。人間の一生なんて、なんとはかないものなのか。いつ死んでもいいじゃないかと。

ステガスタインの絶叫の展望台
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