たとえ刑事罰にはあたらなくとも、相談役が中心となって偽の情報で社長を解任したとすれば、重大な会社統治の欠落で、株主代表訴訟を起こされても仕方がない。
一方、ファンドが投資家のものだとすれば、各国の税法、商法上の歪みを利用、利益を最大限にもたらすスキームを選択、実行するのは悪いことではない。もちろんMSCBを多用することからくるレピュテーションリスクはある。だがそれは、「投資家の為」という存在目的の前で解消される。
では、ファンドがマネーロンダリング機能を含めて「反社」に利用されることはないか。
疑わしきはある。例えば、川島氏が代表を務めた旧ジャレコ・ホールディングスである。一時、社長に倉田暁之氏が就任していた。この倉田氏の人脈に、旧グッドウィル・グループ(GWG)に絡むM&Aで100億円の利益をあげ、「謎の投資家」と呼ばれる緋田将士氏がいる。
倉田氏は、緋田氏の所有株を処理する過程で総会屋とつきあったし、GWG関連銘柄となった東邦グローバルアソシエイツ(GA)で社外監査役を務めていた。
倉田氏は「反社」ではない。ただ、GWGに絡むM&Aは脱税事件として東京地検特捜部が捜査している。その調べは東邦GAにまで及んでいる。
ファンドの「えげつなく儲ける」という"使命"は、時に行き過ぎを生む。したがってトコトン調べれば、武井氏の先や倉田氏の先に「反社」が登場しよう。だからといって、ファンドが「反社」なのではない。
むしろ、その危うさを利用した富士通経営陣の態度は、自らの行った「反市場的行為」と合わせ、十分に罪深いのである。
- 証券監視委が精力的に調査する医療ベンチャー富士バイオメディックスの「闇」 (2010.09.09)
- 民主党政権混迷で「郵政民営化利権」の追及は風前の灯 (2010.09.02)
- 複雑怪奇な「XJAPAN騒動」の背景に暴力団関係者の影 (2010.08.26)
- 「小沢首相」なら起訴できない検察審査会の欠落部分 (2010.08.19)
- 日経ビジネス「富士通お家騒動の真相」が触れなかった事件の核心部分 (2010.08.05)
- 日経ビジネス「富士通お家騒動の真相」が触れなかった事件の核心部分 (2010.08.05)
- 富士通 前社長解任騒動の一部始終を明かす (2010.03.22)
- 富士通でお家騒動!?「"造反"前社長の言い分」 (2010.03.19)
- 富士通のドン危うし解任された社長が明かす「陰謀」の数々 (2010.04.20)
- 不毛な争い、そろそろ終わりにしては… (2010.05.07) - jbpress.ismedia.jp
-
渡辺喜美レポート「無策の菅」 vs「暴走の小沢」でおきる民主党分裂を政界再編につなげよう (2010.09.09) -
-
内藤忍の「グルメ設計塾」お店の名前が変化する"カメレオン店"を賢く利用する方法 (2010.09.09) -
伊藤博敏「ニュースの深層」証券監視委が精力的に調査する医療ベンチャー富士バイオメディックスの「闇」 (2010.09.09) -
ソーシャルウェブが未来を創る!新たな職能「コミュニティ・マネージャ」をご存知ですか? (2010.09.09)








Small Size
Large Size











