若い社員の気持ちをつかむにはどうしたらいいか?
〔PHOTO〕gettyimages

 桜前線が駆け足で北上してきています。春の到来ですね。4月から新社会人となる皆さんは、期待に胸を膨らませていることでしょう。

 一方、新入社員を迎える管理職の方々は、「今年はどんな新人がくるのだろうか」と、少しばかり不安を感じているかもしれません。

 若い社員の気持ちを、どうやってつかむか---ビジネスマンなら誰もが直面するテーマです。

相手を精神的に追い詰めてはいけない

 私はサッカーの指導者として、プロ選手はもちろん中学生や高校生などの年代とも接してきました。サッカーが好きで、サッカーがうまくなりたいと願う子どもたちばかりですが、中学生や高校生には友人との付き合い方、進学、恋愛など、年代に応じた悩みがあります。好きなサッカーとはいえ、練習に気持ちが入らないときもあります。

 そんなとき、あなたなら、どうしますか? 

 私はまず「どうした? 何かあったか?」と問いかけます。中学生や高校生は多感な時期ですから、「どうした?」と聞いてもすぐに本音を明かさないかもしれません。「いや、別に」とか「何でもないです」と、伏目がちに答えることもあるでしょう。

 ここで、相手を追い詰めてはいけません。「それなら、しっかりやれ!」などと言ったら、さらに気持ちが遠ざかってしまいます。

 「何でもないと言うけれど、いつものプレーじゃないな」とか、「ケガをしたら困るから、いつものように集中して練習しよう」といった言葉が良いでしょう。決して選手を精神的に追い詰めてはいけません。

 そのうえで、選手を観察します。次の練習でも思い悩んでいる様子がうかがえたら、もう一度「何かあったか?」と声をかけます。

 アスリートでもビジネスマンでも、失敗や挫折のない人生など有り得ません。躓き、転んで、それでも何とか前進していくものです。

 私が知る一流の選手たちもみな、悩み、苦しむことがありました。レベルが上がるほど、競技について考えることはより深く、より高度になります。結婚をしたり、子どもができたりすれば、プライベートでも考えることは増えていきます。

 しかし、一流と呼ばれる選手たちは、そんなときでもプレーに集中します。

 それはなぜか? 自分がこうなりたいという目標に、ブレがないからです。悩んだり失敗したりすることも、振り返ってみれば自分の成長につながるということを、彼らは経験として理解しているのです。

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