野球だけじゃない!「大谷世代(1994年生まれ)」はなぜ強い?
水泳世界記録保持者も、五輪銅メダリストも、サッカー英マンCが狙う逸材も、ソチの金メダル候補もいる

(左)ツワモノだらけの '94 年組の中でも注目度№1の大谷。投手、遊撃手、外野手と様々なポジションに挑戦中だ
(中)現役高校生としてロンドン五輪に出場した萩野。400mメドレーで銅メダル獲得を決めて、このガッツポーズ
(右)今年4月からは早大人間科学部に進学する羽生。2種類の4回転ジャンプを武器にソチ五輪でメダルを狙う

「種目はバラバラなのに、過去にない高いレベルで逸材が集中している。確かに彼らの世代は〝突然変異〟なのかもしれません」

 目を丸くして、そう語るのはスポーツライターの青島健太氏だ。

 高校生で球速160km/hを叩き出した大谷翔平、甲子園春夏連覇の藤浪晋太郎はもちろん、ロンドン五輪で銅メダル獲得の萩野公介(水泳)、すでにジュニアクラスでは世界一の座に輝いた髙木美帆(スピードスケート)、内田海智(テニス)、羽生結弦に村上佳菜子(ともにフィギュアスケート)らは、すべて同学年の「 '94 年組」。いわゆる「大谷世代」の面々はなぜ強いのか、その謎に迫った。

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「翔平がチームに入ったのは中学1年の時です。その当時から130km/hの球は投げていましたね。当時から肩甲骨や肘が柔らかかったので『何か別のスポーツをやってたんか?』と聞いたら『小さい頃からバドミントンのラケットを振っていた』と言うんです。国体に出たこともあるお母さんの影響だったんですね」(中学時代に大谷の指導にあたった「一関リトルシニア」の千葉博美監督)

 もっとも大谷本人にとっては単なる遊びであって、身体の柔軟性を高めようという意図はなかったという。一方、肩の可動域を広げるための試みを意識的に行っていたのがライバルの藤浪だ。

「晋太郎は子供の頃から少年野球と並行してスイミングスクールに通っていました。もちろん投手としてそれが必要だと判断しての行動です。当時の彼の口癖は『一流の野球選手になりたい』というもの。『一流の』と加えるところが、やはり他の子供たちとは目線が違っていた証拠ですね」(中学時代に所属していた「泉北ボーイズ」の下埜昌志監督)