2013年1月 現代ビジネス × アカデミーヒルズ コラボレーションイベント 「新政権は日本を再生できるか」 【第2回】
2013年1月「古賀茂明メールマガジン」対談

※この原稿は1月25日(金)に六本木アカデミーヒルズで行われた対談の模様を書き起こしたものです

第1回はこちらをご覧ください

自民党の政治家は官僚に育てられる

長谷川: 橋下さんの判断ミスというのは、僕もまったく同意見です。僕も大阪府の人事監察委員会をお手伝いしていますので多少は関係があるんですが、僕もみんなの党、日本維新の会、それからいまお話が出なかったですが公明党、そういう少数政党が今度の政権や日本の政治にとってすごく大事だな、と思っているんです。

 まず公明党のほうからお話をしたいんですが、安倍さんは憲法改正とか教育改革とか、大きな課題をいろいろと言っているんですが、先ほども言った通りいまみたいに国民の支持が得られていない状況では、憲法改正なんかできませんよ。原発問題をやりたいなんて言っていて、原発推進派だなんて言われていますけれども、原発の再稼働だってできないです。

 これは僕は安倍さんにインタビューしたとき(東京新聞1月11日付)やその前から「7月までに再稼働なんかできませんよ」と言っているんですが、そうしたら、「その通りだ」ということで、僕のインタビューでは「7月までに再稼働できない」とハッキリおっしゃっていましたけれども、僕は実は7月のあとも、年内どころかひょっとしたらそのあとも再稼働できないと見ています。

 それはなぜかというと、テクニカルにいえば新しい安全基準というものができていないからです。できたところでその安全基準をどうやって適用して判断していくのかは、田中俊一さんが委員長を務める原子力規制委員会にかかっている。そういうことを踏まえていくと、やっぱり年内には動かせないんじゃないか、というのが僕のリアルな判断です。

 要するに大きな課題、そのいちばん象徴となるのが憲法改正ですが、憲法改正をやりたいやりたいと言っていて、安倍さんはそれを目指しているんでしょうと言われるんですが、実はできないんです。なぜなら、改正を発議するための三分の二の票が得られないということもあるし、それから公明党自身が「慎重な議論が必要だ」とハッキリ言っているんですね。集団的自衛権についても同じことで、僕はこの公明党の姿勢がいま最も正しいと実は思っています。