筑駒→東大法学部→国家公務員試験2番で合格 日銀・黒田総裁頭がいいというけど、本当はどのくらい頭がいいのか

2013年03月13日(水) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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「財務官時代には、後に後任となる溝口善兵衛国際局長(当時、現島根県知事)と、金融政策を巡って激しくやりあいました。財政規律・バランス重視で極めて保守的な通常の財務官僚たちとは一線を画し、黒田氏は積極攻勢派。金融緩和についても、『結果的にムダになってもやってみる、そういう姿勢を見せることに意味がある』というタイプ。それ故に省内では次官レースから外れていましたが、その姿勢がアベノミクスの中ではあらためて評価されたことになるでしょうね」(全国紙経済部デスク)

 実際、黒田氏はだいぶ以前から、デフレ潰しに本腰を入れようとしない日銀の消極的姿勢に対し公然と批判を繰り返してきた。

「諸外国のように、(インフレ)ターゲットをはっきり掲げ、それを実現するための政策を強化するべき」「金融緩和を徹底すべきだ」('12年6月4日付「朝日新聞」紙上での主張)

 国際金融の世界で、トップと言えるのは米国FRB(連邦準備制度理事会)のベン・バーナンキ議長だ。このバーナンキ議長や、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁らの発言は、一夜に為替相場を数円も乱高下させるほどの威力を持つ。

 強力な金融緩和でデフレ退治を目指すアベノミクスを実現するには、彼ら世界最高峰の〝マフィア〟と対等に渡り合える能力と識見、何より強さが必要だ。

 その点、黒田氏は現在の日本でほぼ最高レベルの人材という呼び声も高い。

「財務省国際金融局長、財務官、そしてアジア開発銀行総裁として、黒田さんの名前は日本国内より世界の金融界で知れ渡っています。これからの中央銀行総裁は、英語を流暢に話し、経済学の博士号かそれに準じる資格を持つのが最低限の条件ですが、黒田さんは簡単にその条件をクリアしています。

 さらに言えば、FRBのバーナンキ議長とも深い親交がある。最近、バーナンキ氏は『デフレ脱却を目指す日本の政策を支持する』という異例の発言をしてマーケットを驚かせましたが、黒田氏が日銀総裁の有力候補になったことと無縁ではないと思われます」(別の財務省中堅官僚)

 戦場と言われる世界の金融市場で、各国の最高司令官たちに並んで見劣りしない頭脳の持ち主。それが、黒田氏の評価なのだ。

 アベノミクスの行方には、日本の命運がかかっていると言っても過言ではない。日銀総裁となる黒田氏には、それを託す手腕があると信じたい。

「週刊現代」2013年3月16日号より

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