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市場関係者が取り合った!これが噂のモルガン・スタンレー「東京マーケットレポート」だ

いち早く大儲け

「外資系ファンドの投資行動に変化が見え始めたのは2月の初め頃でした」

 都内に拠点を置く投資顧問会社のベテランアナリストは、あるヘッジファンドがいま日本株のどのような銘柄に投資しているかをまとめた極秘資料を本誌記者に見せながら、こう語り始めた。

「このファンドは100銘柄を超える日本株に投資していますが、最近になって中小型株への投資が増えています。しかも、アベノミクス銘柄の象徴とされる金融や不動産業界だけでなく、サイバーエージェントなどのネット広告業界、喫茶店のドトール・日レスホールディングスなどの外食業界、コンビニ弁当を開発するわらべや日洋などの食品業界にまで幅広く投資を広げています」

 上昇相場ではまず、売買の活発な大型株から始めるのが投資のセオリーである。中小型株は商いが少ないことから、少しの売買でも値動きが激しくなり、損を被るリスクが大きくなってしまうからだ。

「つまりヘッジファンドの連中は、2月初旬からアベノミクスによる株価上昇が一段と強まると見ていたんです。そうなれば投資マネーが中小型株にまで広がってきて、いち早く投資していた彼らが大儲けできる。そして現実はご存知の通り、彼らのシナリオ通りに株高がいまも止まらずに進んでいる。しかも彼らはまだまだ中小型株を仕込み続けている。株価の上昇は、これからさらに本格化すると見ていいでしょう」

 ベテランアナリストはそう語ると、続けてデスクから別の資料を取り出した。それはモルガン・スタンレーMUFG証券が発表した「日本市場投資戦略」と題されたレポートだ。同アナリストによれば、このレポートが発表されるや市場関係者が我先にと奪い合い、一字一句に目を凝らした代物であるという。

「驚きました。なにせこのレポートでは、2013年末にTOPIX(東証株価指数)が1200まで上昇すると予測しているのですから。レポート発表時のTOPIXは約960ですから、2割以上も上がるということ。さらにこのレポートは、日本企業の利益成長率が前年比で6割近く上昇するとも予測しています。一般的な利益成長率予測は4割程度が多いことを考えれば、これもかなり強気。しかもあの〝天下のモルガン〟が出しているということで、いったいどういう理屈でこの数値が弾き出せるのかと、マーケットで話題沸騰でした」

 TOPIXの上昇率を日経平均にそのまま当てはめれば、年末には1万4000円超まで上がる計算になる。もちろんそうなれば嬉しい限りだが、果たしてそれは可能なのか。

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