[虎四ミーティング]
木田優夫(石川ミリオンスターズ)<前編>「デトロイトで受けたホームでのブーイング」

スポーツコミュニケーションズ

投手陣が守備をする自体に!?

二宮: 木田さんは、合わせて3シーズン、米国にいたわけですが、一番困ったことは?
木田: 飛行機で移動の際に、荷物が行方不明になって、空港でスーツケースが出てこなかったり、球場に着いたら「オマエのバックが届いてない」ということはよくありましたね。

二宮: 乗り継ぎの際、海外ではよくあることですね。
木田: タイガースの2年目に、腰の手術をしたのですが、フロリダでリハビリをして、オールスター明けに3Aに合流しようと、デンバー経由で遠征先のオレゴンに行ったんです。そしたら、空港で僕のバッグが出てこなかった。後で連絡が来て、サンフランシスコに行ってしまったと。その日は届かないと言われてしまったんです。

二宮: 初日からそれは困りますね。
木田: ところが、そんな状態の僕に、コーチは「オマエは今日、予定通りに投げなければいけない」と言うんです。

二宮: それで、どうしたんですか?
木田: ユニホームはその日が合流だったので、ちょうど球場に用意されていたから良かったんです。グローブは控えの内野手のを借りて、スパイクはその日投げる予定のないピッチャーから借りました。僕は30センチなんですけど、借りたスパイクは32~33センチと少し大きめでしたけどね(笑)。ソックスは球団が持っていたボロボロのものを履いて、投げましたよ。

二宮: 最後まで荷物が出てこなかったということは?
木田: さすがにそれはなかったですね。ただ、一気に10選手の荷物がなくなった時がありました。その日、夜の7時から試合開始だったのですが、6時半にようやく届いたんです。

二宮: 監督も選手も、焦ったでしょうね。
木田: 実は、もし間に合わなければ、ピッチャーの荷物だけ届いていたので、僕も含めてピッチャー陣が守る予定だったんです。ちょっとドキドキしていましたけど、「それも楽しそうだな」と思ったり(笑)。結局、ギリギリで間に合っちゃいましたけどね。

二宮: アハハハ、それは面白い。見てみたかったなぁ。
木田: 僕も少し残念でした(笑)。