「都市の問題を解決するイノベーティブなアイデア」のコンテストが面白い!
Photo by Yukiko Matsuoka

 米国の各都市では、限られた財源のもと、年金・医療・教育・雇用・環境保護など様々な課題について、解決への取り組みが行われてきました。地方政府のみならず、地域のリーダーやイノベーター、市民らの草の根のパワーも、その大きな原動力となっています。

 現ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)氏の財団「ブルームバーグ・フィランソロピーズ(Bloomberg Philanthropies)」は、2013年5月に日本版の開設を予定している米ニュースサイト「ザ・ハフィントン・ポスト(The Huffington Post)」と提携し、社会的課題に対するイノベーティブ(革新的)なソリューションを表彰するコンテスト「メイヤーズ・チャレンジ(Mayors Challenge)」を創設しました。

 このコンテストでは、2012年6月、人口3万人以上の米国の都市を対象に、革新的なアイデアを公募しました。参加した305都市の中から「挑戦的で、計画に説得力があり、影響をもたらす潜在的可能性や再現性がどのくらいあるか」を基準に審査が行われ、2012年11月には、マサチューセッツ州ボストン、カリフォルニア州サンフランシスコ、アリゾナ州フェニックスなど、20都市が最終候補に選出されています。

 これら20都市のアイデアは、ハフィントン・ポストの特設ページ「Mayors Challenge Fan Favorite Selection」で公開され、一般ユーザのオンライン投票を経て、2013年春には、最優秀賞1都市、優秀賞4都市が決定します。

 最終候補に選出されたアイデアは、いずれも、それぞれの地域に既にある有形・無形の"資産"を柔軟に活用しながら、課題の解決につなげている点が秀逸だと思います。とりわけ、私が興味を持ったのは、次の5都市です。

資源リサイクル: テキサス州ヒューストン

 ヒューストン市は、エンジニアリングと精製の業界で世界トップクラスの実績を誇っています。長年、地域で培われたこの技術を資源リサイクル分野に応用しようと、「One Bin for All」が生まれました。

 市民は、一切分別することなく、すべての不要物を市指定の収集ボックス「One Bin for All」に入れるだけでOK。市民から収集した不要物は、先端技術が導入されたリサイクル施設に持ち込まれ、自動的に選別されます。

 現在、ヒューストン市のリサイクル率は14%ですが、この技術を活用することによって、75%まで向上すると見込まれています。

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