フランスに渡り、フランス料理で戦う若き日本人シェフは、なぜ「完全アウェー」の中で勝ち続けられるのか

2013年03月05日(火) 田村 耕太郎

28歳で『ミシュラン』の一つ星を獲得

 この連載では「世界で戦っている人々」をよく紹介している。今回はその中でも、「アウェーの舞台で、アウェーのルールで戦いながら、高く評価されている挑戦者」を紹介したい。フランス料理の松嶋啓介シェフである。

 松嶋さんは、本場フランスに渡ってフランス料理で勝負し、20代で『ミシュラン』の一つ星を獲得した唯一の日本人である。以来、6年連続で星を維持してきた。

 1977年、福岡県で生まれた松嶋さんは、高校卒業後、「エコール辻東京」で学ぶ。97年、20歳のときにフランスに渡り、各地で修業を重ねた。

 2002年、25歳でニースにフレンチレストラン「Kei's Passion」をオープンする。地産地消の精神で季節の素材を生かしながら、日本のテイストと融合させるという斬新な手法が評判を呼び、06年に28歳でミシュラン一つ星を獲得する。

 同年、店名を、あえてフランス人に発音しにくい「KEISUKE MATSUSHIMA」に改め、拡大オープン。現在に至るまで、フランス料理界の最前線で戦い続けている。

 そんな松嶋さんとの一問一答を紹介していこう。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。