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週現スペシャルこれぞ、究極の格差社会 使える理系使えない理系【PartIII】 理系の頂点「東大理Ⅲ」の人々の頭脳

PartIII 理系の頂点「東大理Ⅲ」の人々の頭脳

 東京大学理科Ⅲ類、略して「理Ⅲ」。定員100名。主に医学部へ進学するコースであるこの科類は、理系受験生にとっては大学入試の最高峰、最難関とされる。その難関を突破した人たちは、どのような頭脳の持ち主なのか。

「どの教科にしても、大学受験レベルの問題で、解けないということは、あまり、ないですから・・・・・・」

 とつとつと、考えを巡らせながら話すのは東京大学医学部在学中の岸川滉央氏。

 中学2年生にして数学オリンピックに参加し始め、高校2~3年では日本代表として国際大会で2年連続、金メダルを獲得した。

 数学オリンピック財団理事長で、自らも数学者である小林一章東京女子大学名誉教授も、「この子は本当にすごいと思った学生のひとり」と話す逸材だ。

 '11年に理Ⅲに入学した岸川氏だが、なぜ理Ⅲを受けたのか?

「・・・・・・それが一番難しいというから、じゃあ、受けてみようか、という気になった、部分もあります」

 試験成績は?

「ちょっと、当日ミスもあって、数学は120点満点中、105点くらい、だったのかな・・・・・・」

 数学ではなく医学の道に進んだのは、将来どんなビジョンがあるからですか?

「いえ、ビジョンとか、とくには・・・・・・」

 いま、勉強以外にしていることはありますか?

「あ、3年生になって、バレーボールを始めました。同じ学年の子に誘われたので。球技を本格的にやるのは、初めて、ですね。小学校に入る前から高校まで剣道はやっていましたけど」

 言葉少なに話す岸川氏だが、会話に割かれている頭脳の容量はごく一部で、ずっと何かを思索しているように見えた。