元外交官が秘密報告書をもとに書いた「韓国への一兆円の援助金」ほか
佐藤優「インテリジェンスの教室」Vol.008 読書ノートより

読書ノート(No.17)

沢木耕太郎 『キャパの十字架』 文藝春秋 2013年

 ノンフィクションの王道である「第三者ノンフィクション」の傑作だ。フォトジャーナリズムの世界で神のように崇められているロバート・キャパが、スペイン内戦時に撮影したとされる「崩れ落ちる兵士」の真実を詳細な取材と強靱な思考力で沢木耕太郎氏が明らかにした。

<私が最後に辿り着いた地点は次のようなものだった。

 (1)「崩れ落ちる兵士」の写真はセロ・ムリアーノではなくエスペホで撮られたものである。

 (2)「崩れ落ちる兵士」は銃弾によって倒れたのではない。

 (3)しかし、「崩れ落ちる兵士」はポーズを取ったわけではなく、偶然の出来事によって倒れたと思われる。・・・(以下略)

このテーマについて深く知るための「連読」3冊
プロパガンダ戦史』 池田徳眞 中公新書 1981年
嘘をつく記憶 目撃・自白・証言のメカニズム』 菊野春雄 講談社選書メチエ 2000年
フランコと大日本帝国』 フロデンティーノ・ロダオ(深澤安博他訳) 晶文社 2012年
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