尖った人材を各国から集め、クレイジーな研究に投入する「世界ランキング1位」の大学の強さ

2013年02月26日(火) 田村 耕太郎

ノーベル賞を受賞した教授の数は日本全体の倍

 前回は、「タイムズ」紙による世界大学ランキングで、東大が低迷していることについて触れた。一方で、その世界大学ランキングでトップに輝いている大学はどこか、ご存じだろうか?

 答えは、ハーバードでもオックスフォードでもエールでもない。カリフォルニア工科大学(通称カルテック=Caltech)という大学である。

 日本ではそんなに馴染みがない大学だと思うし、名門校のイメージを持っている日本人もあまりいないだろう。規模でいえば、東大の10倍以下という小さな大学で、学部生が896人、大学院生が1275人しかいない。ちなみに東大は学部生1万4018人、大学院生1万3624人である。

 教員も、カルテックには280名しかいない。一方、東大には約4000人の教員がいる。

 東大よりはるかに規模が小さいが、この大学がすごいのは、現役教授にノーベル賞受賞者を5人も抱えていることだ。歴代の教授の受賞者を合わせると31人になり、日本全体の倍近い人数を輩出していることになる。アインシュタインも一時、このカルテックに在籍していた。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。