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安倍バブル 第2幕に向けて 安倍バブル「売り時」はここです! どこが潮目なのか、教えましょう
〔PHOTO〕gettyimages

 買いばかりでは意味がない。仕込んだ株を売って初めて、「儲け」が懐に転がり込んでくる。安倍バブルを楽しみ尽くす本番は、いままさに始まったばかり。さて、ここからどうやって儲けますか。

収穫の時季がやってきた

 本誌が再三指摘してきた通り、安倍相場は絶好調を維持し続けている。2月初旬にはついに日経平均が1万1463円という高値をつけて、リーマン・ショック後の最高値を約4年4ヵ月ぶりに更新。さらに為替市場でも1ドルが94円台に突入するなど、株高・円安は止まるところを知らない勢いである。

 昨年11月に野田佳彦前総理が衆議院解散を表明した時には日経平均が8600円台だったのだから、たった3ヵ月で3000円近くの急上昇だ。マーケットは上げ基調一辺倒で上昇気流に乗っているわけだが、ここへきて少しの〝異変〟が発生し始めたことを指摘しておこう。

 それは2月8日のこと。この日も午前中からいつもと変わらぬ「円安相場」が続いていた。しかし、同日に開催されていた衆議院の予算委員会の場で、麻生太郎財務大臣が「意図せざるほどの円安に振れた」と語ったという情報が流れると、マーケットが急変した。投資家たちが一斉に「円買い」になだれ込み、円安相場が一転、円高が加速したのだ。一体、なにが起きたのか。

「この急変を主導したのは、ヘッジファンドを代表とする海外の機関投資家です。彼らは昨年来、『日本株買い、ドル買い(円売り)』で投資してきましたが、そろそろ〝収穫期〟に入っている。いままで買ってきた日本株やドルを売るという『反対売買』をしなければ利益は得られない。そこでタイミングを見計らって、仕掛けを始めているのです」(ビジネス・ブレークスルー大学教授の田代秀敏氏)

 こうした〝異変〟をとらえて、「もう安倍バブルは終わり」「株安・円高へ逆戻りが始まった」などと訳知り顔で言うメディアも出てくるかもしれないが、動揺する必要はない。あくまでもこれは、安倍バブルが「第2幕」に突入し始めた証しにすぎないのだ。

「第1幕は投資家たちが割安に放置されていた日本株をしこたま仕入れる時期。第2幕になると、手持ち株の値上がり益を確保するため、その一部を売る投資家が出てくる。もちろんこのタイミングで株価が下がるため、投資の素人は『日本株はもうだめか』と思ってしまうのだが、それは間違い。実はプロたちは値下がったところで再び株を買い込んで、次の上昇局面に備えるという行動を取っている」(外資系証券会社幹部)

 要するに、上げ相場の中で確実に利益を積み上げるために、プロたちは世界中のあらゆる情報を見極めながら、その時々の「売り」のタイミングを見計らっている。結果、株価は上下を繰り返すことになるが、それは長期的な上昇相場には付き物で、決して株価上昇が終わったわけではない。われわれ庶民もプロが売るタイミングさえわかれば、この安倍バブルをうまく乗り切ることができるというわけだ。

 では、そのタイミングはいつなのか。経済のプロたちに聞いた「潮目」を以下、見ていこう。

 まず最初のポイントは2月下旬だ。日本総研副理事長の湯元健治氏が言う。

「22日に予定されている安倍総理とオバマ大統領の日米首脳会議。ここで安倍総理がTPP(環太平洋経済連携協定)へ参加するか否か判断すると明言しているのがポイントです。仮に条件付きでもTPPに参加することを米国側と合意できれば、世界の投資家は日本への期待感をより一層高める。一方で安倍総理が参加しないと表明したり、なにも進展がない場合は日本株の『失望売り』が起こる可能性が出てきます」

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