海外投資家の円売り・日本株買いはいつまで続くのか?
〔PHOTO〕gettyimages

 最近、市場関係者から、「ヘッジファンドの関係者が大挙して東京にやってきている」という話を聞く。確かに、今年に入って、投資関係の調査をしている友人が何人も東京にやってきた。彼らは異口同音に、「日本の経済を自分の目で見に来た」という。

 彼らが東京に来る理由の一つは、昨年11月以降、彼らの作った円売り・日本株買いのオペレーションが見事に当たって、多額の利益を手にしたことがある。あるファンドは、そうしたオペレーションで数百億円の利益をあげたという。

 彼らの最大の関心事は、これからも円売り・日本株買いのポジションで儲けられるか否かだ。それを判断するために、彼らはわざわざ東京まで来て、自分の目で、日本経済の状況を見たいのである。

圧倒的なアベノミクス支持

 海外投資家は、概してイノベーション=改革という言葉を好む。彼らは、今までと違った方法によって、社会の活動を適正な方向に持っていくという考え方を支持する。2005年の小泉改革の時も、彼らは積極的に郵政民営化の政策を支持し、日本株に投資を行った。

 今回のアベノミクスに対しても、ほぼ同じ感覚を持っているようだ。ニューヨーク在住のファンドマネージャーは、「アベノミクスでデフレから脱却すると、日本経済は新しい局面に入ることが出来る」と強い期待を寄せていた。

 問題は、アベノミクスが期待された通りの結果をもたらすことが出来るかどうかだ。今のところ、株価は上昇傾向を辿っているものの、肝心要の企業業績の回復は遅れている。2013年3月期、主要大手企業の経常利益は前年対比で約3%の伸びにとどまっている。

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