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2013年02月21日(木) 小林 雅一

無人航空機(Drone)は何故、人を攻撃するようになったのか?

昨年9月、民主党全国大会を前に行われた抗議デモ 〔PHOTO〕gettyimages

 鳥のように上空を舞い、テロリストを見つけるとミサイルなどで攻撃する無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle: UAV、通称Drone)。この使用を巡って、今、米国政府が国内外で非難の嵐にさらされている。

 米外交問題評議会(CFR)などの調査によれば、パキスタンやイエメンなど「テロとの戦場」となる国々では、2004年から今日まで米軍による無人機を使った攻撃が400回以上も遂行され、それによって3000人以上(その多くはテロリスト)が死亡したと見られる。

巻き添え被害が多発

 問題は、それによって一般市民も多数、被害に遭っていることだ。

 ニューヨーク・タイムズによれば、今年の1月には、イエメンの村落で21歳の大学生とその伯父が、米国の無人機によるミサイル攻撃で死亡した。この二人はテロリストではなかったが、自動車を運転中に、見知らぬヒッチハイクの男たちをクルマに乗せたばかりに攻撃目標にされた。この男たちがアルカイダのメンバーだったからだ。

●"Drone Strikes' Risks to Get Rare Moment in the Public Eye"
The New York Times, February 5, 2013

 他にも、日ごろ地域住民から尊敬されていたイエメンの勇敢な族長が、テロを食い止めようとしてアルカイダと交渉している最中、上空から無人機に攻撃されて死亡したケースなど、巻き添えの被害が多発しているという。正確な数字はないが、少なくとも数百人の非戦闘員(無実の市民)が無人機による攻撃で死亡したと見られている。

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