願書が殺到するハーバードと志願者が減った東大の差とは? 「お山の大将」の日本の名門大学はいずれ衰退する!

2013年02月19日(火) 田村 耕太郎
〔PHOTO〕gettyimages

先進国も新興国もエリートはアメリカ名門校に向かう

 今年、ハーバード大学への入学願書は、世界中から3万5000通以上が集まったという。これは過去最高だった昨年の3万0489通を15%も上回るもので、もちろん史上最高。4年前の2万2955通を50%以上も上回っている。

 ハーバードのライバルであるエール大学も、昨年と比べて5.8%も入学願書の数が増えている。プリンストン大学もダートマス大学も、前年より多くの願書を集めているという。

 こういった名門校への願書は、アメリカ国内から送られる分も増えているが、それより増加率が高いのは海外から来る分だという。

 この増加には、以下のように主に3つの背景がある。

①アメリカの名門校が行うグローバル教育へのニーズの世界的な高まり
②アメリカの名門校の奨学金制度の充実
③アメリカの名門校の、全世界の優秀な若者に対する積極的なリクルート活動

 このような要因によって、世界各地のエリートたちは、ますますアメリカに引きつけられていく。彼らの親も、アメリカで留学や勤務をした経験を持つ者が多い。つまり本人だけでなく、親も、アメリカの高等教育の利点、すなわちリベラルアーツ、英語、多様性、ネットワーキング、ブランド性などの力をよく理解しているのだ。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。