2013.02.28(Thu)

組織には「表の競争力」と「裏の競争力」がある。
目先の業績にとらわれず社員が力を発揮できる環境作りを進めたい。

アサヒフードアンドヘルスケア 唐澤範行

週刊現代
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『ミンティア』『クリーム玄米ブラン』といった人気商品のほか、『エビオス錠』などの定番商品を製造・販売するアサヒフードアンドヘルスケア。アサヒビールの食品部門、薬品部門のほか、様々な企業が合併し、事業を拡大してきた歴史を持つ。社長は、長くビールのプラント設計などに携わってきた技術畑出身の唐澤範行氏(61歳)だ。

 
組織には「表の競争力」と「裏の競争力」がある。 目先の業績にとらわれず社員が力を発揮できる環境作りを進めたい。からさわ・のりゆき/'51年、長野県生まれ。'74年、東京理科大学工学部機械工学科卒業後、朝日麦酒株式会社(現アサヒグループホールディングス)入社。技術畑を歩み、'90年9月、吹田工場エンジニアリング部長に就任。その後、技術部長などを経て、'09年にアサヒビール常務取締役・生産本部長、'12年3月より現職

人材論

 現在は、競合他社とシェアを奪い合う時代でなく、今までにない商品を作り、市場を創る時代だと思います。その点、弊社はビール、薬品、美容、食品など、様々な技術を持つ人間が社内で混ざり合っているから、特徴のある商品が生まれる土壌があります。

 業務用商品では『ハイパーミーストHG』という酵母エキスの天然系調味料がよく売れています。高血圧などの人が医師に減塩を求められても、味が薄いと食事がもの足りませんよね。しかしこの商品を使うと、旨味成分により、塩分が少なくてもおいしく感じるんです。これこそ、医学、ビール、食品など、社内の人間がそれぞれのバックボーンを活かし、生まれた商品だと思いますね。

伊那谷

 出身は駒ヶ岳のふもと、長野県の上伊那郡です。近所の友だちと、よく食用の蜂の子を捕ったことを覚えています。山育ちの子にとって、ハチを捕るのはスポーツ感覚の遊びでした。まず、アカガエルの肉に真綿のコヨリを付けて待つ。次にハチが飛んできてカエルの肉を巣へ持ち帰ろうとしたら、白いコヨリを目印に追いかける。川があっても崖があってもハチは関係なく飛んでいくので、追いかける側は無理をして体中すり傷だらけ(笑)。

 こうしてハチの巣を見つけると、持ち帰って佃煮にするんです。ただ、私はあまり食べませんでしたね。おいしかったのはイナゴです。炒めて佃煮にすると、エビのような味がしました。

山の子

 中学、高校と、実家から4kmほど自転車通学をしました。行きは下りだからラクなものの、帰りは登りだから毎日大変なんです。でも、若い頃の鍛錬のおかげか、今も足腰の強さには自信があります。経営は、もちろんアタマも必要なのですが、まずは健康であることが大切ですね。

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