町田徹「ニュースの深層」
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東電・福島第1原発の代替電力確保に暗雲!? 「火力電源の入札募集」に影を落とす環境省と経産省の意見対立

2013年02月19日(火) 町田 徹
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〔PHOTO〕gettyimages

 廃炉が避けられない福島第1原発の1~4号機に代わって、常時使用できる電源を自社以外の火力発電所から購入するために、東京電力が15日から開始した「火力電源の入札募集」に暗雲が立ち込めている。

 背景にあるのは、環境省と経済産業省の電力政策を巡る閣内不一致だ。懸案の火力発電全体の長期戦略を棚上げして、目先の入札を強行しようとした経済産業省に対して、今回、落札確実な石炭火力発電が地球温暖化を加速する悪役と決め付ける環境省が、後先を考えず"待った"をかけようとしているのだ。

 そんな閣内不一致を嫌ってのことだろう。当初、200社前後が応札するとみられたにもかかわらず、ここへきて東電が開いた入札説明会の参加企業はわずか50社にとどまった。国民から見れば、政府のゴタゴタで電気料金が押し上げられかねない状況、と言わざるを得ない。

 原発依存度の引き下げ、電力の安定供給、発送電分離を軸とした電力制度の見直し、経済の先行きなどを左右しかねない問題だけに、安倍晋三首相の指導力が問われよう。

次ページ  事の発端は1月15日、定例閣…
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