円売り・日本株買いで儲けたヘッジファンド
〔PHOTO〕gettyimages

 最近、ヘッジファンドのファンドマネジャー連中から来るメールは、彼らの元気な様子が分るものが多い。彼らの収益が好調な結果だろう。昨年11月以降、彼らは、円売り・日本株買いのポジションでかなり収益を上げたようだ。

 ファンドマネジャーの中には、11月中旬以降、わが国に関連したポジションで5%から7%の収益を上げたところもあるという。3か月間でそれだけの利益だから、年率に直すと約20%から30%の利益を手にしたことになる。

 収益の状況によってボーナスの増える彼らによっては、過去数か月間のわが国の金融市場は魅力的な展開を示したと言えるだろう。ファンドマネジャーの中には、「まだ日本市場には十分な収益チャンスがある」との意識が高いようだ。

収益機会を増幅した“アベノミクス"

 有力ヘッジファンドがわが国の金融市場の収益チャンスを見出し、実際に円売り・日本株買いのポジションを作り始めたのは11月半ばだろう。毎年、そのころになると、世界の金融市場に重要な変化が起きることが多いことを狙ったオペレーションだった。

 その後、12月の衆院選挙で自民党の圧勝、安倍首相による“アベノミクス"推進の追い風が吹いた。一層の金融緩和を促進することでデフレから脱却を図る安倍首相の経済運営は、円売りに傾いていたヘッジファンドにとって大きな援軍になった。

 それと同時に、円安を背景に日本株が上昇し始めたことも、彼らにとって好都合だった。円売り・日本株買いのポジションは見事に当たり、予想を上回る収益を手にすることが出来た。彼らの機嫌が良いのは当然と言えるだろう。

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