2013.02.17(Sun) 岡田 真理

アスリートが実践するファスティング(断食)

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〔PHOTO〕gettyimages

 シーズンオフになると、毎年必ず「ファスティング」(断食)を行うというプロ野球選手を何人か知っている。方法はそれぞれ違うようだが、ファスティングの期間はだいたい3日前後の短期間で、その間はファスティング用の野菜ジュースや酵素ジュースなどで必要な栄養素だけを摂り、終わると回復食としておかゆやスープなど消化のいいものを食べる。私の知る限り、どの選手も栄養士の指導のもとで行っている。

 ファスティングは体重の調整というよりも、「内臓を休めること」が主な目的だという。シーズン中は体を酷使するため、その分食事の摂取量も増え、内臓にも負担が掛かる。そのため、一年に3日間は消化器官に休息日を与え、毒素もデトックスして体調を整えるということだ。

 たった3日間だが、これをやるのとやらないのではシーズン中の体のコンディションが違うらしい。特にベテラン選手は年齢的にもコンディション管理に十分配慮しなければならないため、ファスティングを積極的に取り入れているようだが、意識の高い若手選手でも実践している人は多い。

 ファスティングに入る前は、食事量をいつもより少し減らしたり、肉類や油ものを控えたりする準備期間を設ける。断食中に摂取するのは、基本的には栄養バランスが整った専用のジュースと水分のみ。断食期間を終えたら、おかゆやスープなど消化のいいものから摂取し、3日間くらいは胃腸に負担の掛かるものはなるべく摂取せず、徐々に普通の食事に戻していく、というのが選手たちの多くが採用しているファスティングの方法らしい。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


アスリートと「食」

自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。