賢者の知恵
2013年02月16日(土) フライデー

被害10億円!(震災商法の闇)「津波シェルター(ノア)」の水漏れトラブル

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ハッチ(入り口)の左側に付いている金属製の金具が問題の一つである蝶番。ノアの販売用パンフレットの表紙より

「庭に置いておいたら、中に雨水がたまっていた」(購入した客)

「北海道の自治体が実験で海に浮かべたところ、みるみるうちに沈んでしまった」(千葉県で販売代理店を営む男性)

 これらは、上写真の奇妙な球体に寄せられたクレームの一部である。'11年の東日本大震災後に「あらゆる災害から命を守る」という触れ込みで発売された〝津波シェルター〟ノア。見覚えのある読者も多いことだろう。球体内部に入ることで、家屋の倒壊や津波の襲来にも耐えられるとされ、直径1.2mの大人4人用(48万900円)と、直径1.5mの大人6人用(71万1900円)など、数種類が販売されている。

 '11年6月に読売新聞で〈『津波にも負けない』防災シェルター〉として紹介されると、家屋の耐震化よりも低価格で震災対策ができると話題を呼んだ。その後、中日スポーツなどのスポーツ紙や、『おはよう日本』(NHK)などの情報番組、果てはアルジャジーラなど海外のメディアでも取り上げられた。研究・開発をした、神奈川県平塚市の『コスモパワー』の田中昭次社長は様々なメディアに登場し、熱弁を振るった。

 だが、このノアには、多数のクレームが寄せられていた。田中氏とともにノアを共同開発した、FRP(強化プラスチック)製造会社『光レジン工業』の大野仁生取締役が話す。

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