毎日フォーラム~毎日新聞社

尖閣警備へ海上保安庁の体制強化
補正予算で巡視船6隻新造、常態化する侵犯に専従警戒[海保]

2013年02月17日(日) 毎日フォーラム
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尖閣諸島周辺の日本の領海に侵入した台湾漁船(右)に放水する海上保安庁の巡視船(左下)=沖縄県・尖閣諸島魚釣島の西沖約6キロで12年9月25日

 沖縄・尖閣諸島の守りが、安倍晋三内閣の重要政策になっている。政府はこのほど、尖閣諸島の周辺海域を警戒する海上保安庁の体制を強化するため、今年度の補正予算案に巡視船6隻の新造費など198億円を計上した。頻発する中国国家海洋局の海洋監視船などの中国公船の侵犯に対抗して専従の警戒体制を整備するものだ。しかし、新造船の配備は2年後で、この間は全国からの応援体制でしのぐ綱渡りの警戒が続く。

 海保によると、6隻は航行速度の速い最新鋭の1000トン級で、2015年度に完成予定。昨年10月に予備費で認められた14年度完成予定の4隻や既存の2隻と合わせ尖閣諸島の警備に特化した部隊を編成する。

 尖閣警備の専従体制は、新造船を含めて12隻だが、新造船に乗り組むクルーを増やすことで14隻分に相当する警戒能力に増強する。

 具体的には1隻に1クルー(約30~40人)が乗り込むことから、増加隻数のクルーは6隻分だと6クルーだが、これを8クルーにして配備船の稼働率を上げるという。6クルーの公休日のために停泊する期間に増員クルーが乗り込む。

 日本の海の守りは現状ではどうなっているのだろうか。日本の面積は約38万平方キロで世界62位だが、海岸線から200カイリ(約370キロ)までの領海と排他的経済水域を合わせた面積は約447万平方キロとなり世界で6位の広さ。日本には北海道、本州、四国、九州のほかに、海岸線が100メートル以上の島が約6850もある。

 これを北海道の第1管区から尖閣諸島の警備を担当する第11管区までの海上保安本部で分担しており、昨年4月現在の勢力は、船艇が巡視船121隻、巡視艇236隻、特殊警備救難艇63隻など計448隻で、航空機は飛行機27機、ヘリコプター46機など計73機となっている。定員は約1万2700人で予算規模は約1780億円だ。

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