伊藤博敏「ニュースの深層」
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「徳洲会=旧自由連合」スキャンダルの背後にある「徳田ファミリー vs "すべてを知る男"」の血みどろの戦い

2013年02月14日(木) 伊藤 博敏
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徳洲会グループのホームページより

 何度も浮かんでは消えた「石原新党」は、今回の衆院選で石原慎太郎前都知事が橋下徹大阪市長と組むことでようやく結実したが、10年前にも一度、現実化しそうになったことがある。

 2003年5月31日、都内のホテルで盛大な結婚式が開かれた。新郎は徳田虎雄自由連合代表の次男毅氏で、媒酌人は亀井静香自民党元政調会長。石原氏は野中広務自民党元幹事長とともに主賓として出席。全員、当時の小泉純一郎首相に公然と反旗を翻しているメンバーで、「石原新党結成の布石」と、取り沙汰された。

 この時もそうだが、徳田虎雄氏に常につきまとうのは「政治とカネ」の問題。旬を過ぎた有名タレントを中心に大量出馬させ、大量に落選させられる資金力は、日本最大の医療法人徳洲会の理事長だからで、「右のポケット(徳洲会)のカネを左のポケット(自由連合)に移している」と、批判された。

徳洲会と自由連合の「すべてを知る男」

 私は、この結婚式から書き起こした自由連合のカネにまつわる話を、講談社発行の『月刊現代』(03年8月号)に、「石原慎太郎の盟友・徳田虎雄『疑惑の錬金術』」と題して記事にした。書いたのは、「右から左への移し替え」のカラクリである。大量購入で医療機器を極端に安く仕入れ、間に赤字法人を挟み込む形で節税、浮いたカネを自由連合にバックさせていた。

 その構図は、赤字法人の"内輪揉め"が法廷闘争となり、その過程で明らかになったものなので、疑いようがなかった。裁判所も裏ガネであることは認定、その後、この取引に関わった徳洲会系医療機器リース会社などが、「所得を隠した」と東京国税局が指摘、追徴課税したことでも明らかだった。

次ページ  この取材の過程で浮上したのが…
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