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中国共産党幹部 スクープインタビュー 習近平「3月後半に釣魚島を奪う」

 山口公明党代表が習近平総書記に「安倍親書」を手渡したことで、"尖閣騒動"は小休止かと思いきや、次なる大波が3月後半にやって来るという。中国のホンネを、中国共産党幹部に聞いた。

公明党は誰の味方なのか

—1月25日に公明党の山口那津男代表が、北京の人民大会堂で習近平総書記と会談し、安倍晋三首相の親書を手渡しました。

 これは習総書記にとって、日本と"休戦"するというメッセージでしょうか?

「休戦などというのは誤解だ。中国共産党と公明党との半世紀にわたる揺るぎない友好の歴史を鑑みて、面会に応じたまでだ。実際、習総書記が最終的に面会を決めたのは、当日の朝だった。つまり、面会の2時間前だ。

 われわれにとって公明党というのは、パキスタンのような存在だ。わが国とパキスタンは、62年の友好の歴史があり、それは『互いに絶対にノーと言わない関係』と呼んでいる。そのような関係を続けているのは、パキスタンとだけだ。

 公明党とも、約半世紀にわたって同様の関係を築いてきた。そもそも、1972年に中日国交正常化を果たしたのも、公明党が中国共産党と自民党との橋渡し役を果たしてくれたからだ。だからわが国の要人が訪日すれば、必ず公明党に挨拶に行く。江沢民元総書記は引退した後に、池田大作創価学会名誉会長を故郷の揚州に招待しようと、何度も公明党・創価学会に打診したほどだ」

—そのような関係の公明党の代表と会いはしたが、尖閣諸島の問題は別だということですか?

「その通りだ。1月28日、習近平総書記は、党中央政治局の幹部を一堂に集めた『第3回集団学習会』で重要講話を述べたが、その中で次のように力説した。

『われわれは絶対に正当な利益を放棄しないし、絶対に国家の核心的利益を犠牲にしない。どの外国もわが国が核心的利益を取り引きするなどと望むべきではない。わが国が主権、安全、発展的な利益の損害を甘んじて受けるなどと期待するべきではない』

 これは『釣魚島』(尖閣諸島)と名指しこそしていないものの、日本との紛争を意識した発言なのは明白だ」

—たしかに1月30日には、中国の海洋監視船3隻が、9日ぶりに尖閣諸島の領海に侵入しており、"休戦"にはなっていません。

 それでは2月も、ますます尖閣への領海侵入をエスカレートさせていくつもりなのですか?

「2月はエスカレートはさせない。まもなく(2月10日の)春節を迎えるからだ。

 われわれ中華民族は、どれほど風雪が吹いていても、春節だけは故郷で平和に一家団欒を過ごすのが、古代からの慣わしだ。だからこの期間に面倒なことは起こさない。

 それにわが国の公務員法によれば、春節期間に勤務する公務員に対しては、通常の日給換算の3倍の賃金を払わねばならない。だから春節の間に働いているのは、どうしても金を稼ぎたいという若者だけだ。それは人民解放軍も国家海洋局も同じことだ」

—それでは、春節休暇が終われば、また日本と騒動を起こすのですか?

「2月はそんなに激しいことにはならないだろう。3月前半に、全人代(全国人民代表大会=国会に相当)が開かれ、そこで温家宝首相が引退するのを始め、国務院(中央官庁)の幹部が一斉に交代する。政府が新体制になるまでは、"外交"は動かしにくい」

—全人代の最終日となる3月15日頃に、習近平総書記-李克強首相という新体制が出帆した後は、日本と噦対決器する可能性があるということですか?

「その通りだ。中国語で『新官上任三把火』(新たにトップに立った者は3つの新政策を行う)と言うではないか。

 10年前を思い出してほしい。当時、出帆したばかりの胡錦濤-温家宝体制は、SARS(重症急性呼吸器症候群)との闘争、北朝鮮を巡る6ヵ国協議の開催、イラク戦争への対応を、『3つの新政策』にした。今回の習-李新体制が、釣魚島の奪還を『3つの新政策』の一つにすることは、大いに考えられることだ」

—それは、習近平総書記が日本との対決を望んでいるということですか。

「わが国は世界最大の人口大国であり、各層の利害関係もまた、大変複雑だ。釣魚島問題に関して言えば、最も強硬なのは人民解放軍、特に海軍だ。3月の全人代では国家予算の承認も行うので、海軍は大幅な予算アップを求める意味もあって、昨年秋頃から、事あるたびに危機感を煽っている。国家海洋局も同様だ。

 一方、日本に対して比較的穏健なのは外交部(外務省)だ。洪磊報道官が毎日会見で吼えているので、外交部は強硬に見えるかもしれないが、実際はそうではない。

 習近平総書記は、強硬な軍から穏健な外交部まで、さまざまな意見を幅広く聴取した上で、政策を決定していくことになるだろう」

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