田原総一朗 × 谷淳也さん(クレディ・スイス プライベート・バンキング本部長) Vol.1
「これまで日本になかったプライベート・バンキングという"サービスの塊"を作っていきたい」

[左]谷淳也さん(クレディ・スイス プライベート・バンキング本部長)、[右]田原総一朗さん(ジャーナリスト)
※この対談は2012年10月に行われたものです。一部、当時の市場情勢を反映した発言もありますが、そのまま掲載しております。

富裕層の資産運用コンサルタント

田原: 谷さんは日本のクレディ・スイス銀行のプライベート・バンキング部門のトップということですね。日本では富裕層向けのプライベート・バンクというのは、なじみがありません。そもそもプライベート・バンキングってどういうものですか?

谷: われわれも日本のほかの銀行や、証券会社と同様の金融機関です。そのなかでサービスの提供の仕方として、富裕層というお客さまのセグメントを選んで、単に金融商品を売るだけではなく、お客さまの人生の設計図や戦略というところまで踏み込んでアドバイスを提供しています。

 行き着くところは相続だったり、あるいは事業の承継だったり、事業の経営そのものだったりすることもあります。単に「預金します」とか「証券商品を買います」ということではないのです。もっと大きく、「人生のなかでどういうやり方で資産を運用していくのか」というところに踏み込んでいきます。

 一方で、われわれのようにグローバルな金融機関は、大きな世界の潮流はどういうふうになっていくのか、ということについて独自の情報、分析を持っています。これらをもとに長期的な展望を持ちながら、非常に長いおつきあいのなかで資産を運用していくアドバイスを提供し、金融サービスを提供する、そういうサービスです。

田原: 要するに、言ってみればお金持ちの人生全体のコンサルタントをやるということですね。

谷: そうですね。ただ、視点としては、健康とか美容とかではなく、資産とかお金という観点からのコンサルティングみたいな感じです。

田原: 相手にするお客さんは富裕層だとおっしゃった。日本の富裕層というのは、クレディ・スイスの場合、資産がどのくらい以上の人をいうんですか?

谷: 一応、金融資産として10億円以上お持ちの方を、われわれの対象の富裕層というふうにとらえております。

田原: 金融資産というのは?

谷: 要するに、不動産のようなものではなく流動性のあるお金です。それがすでにファンドになっていたり株式になっていたり、あるいは預金になっていたりするかもしれませんけれども。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら