若者離れとソーシャル疲れに悩むフェイスブック

小池 良次 プロフィール
〔PHOTO〕gettyimages

 若いユーザーが他社のサービスやプロダクトに移っていることは憂慮すべきことと認識している---。2月1日、フェイスブックは米証券取引委員会に提出した年次報告書で「若者離れ」について初めて触れた。

 一方、調査団体PewInternetは「人々はフェイスブックに疲れている」と指摘。アクティブ・ユーザーが10億人を突破したSNSサービスの覇者は、いま新たな課題に直面している。

●「"Most Americans take breaks from Facebook"(多くのアメリカ人は、フェイスブックに疲れている)
CNN, February 6, 2013

米国に広がるソーシャル疲れ

 人々の"フェイスブック疲れ"を指摘したのは、PewResearchCenterが13年2月5日に発表したレポート。同センターは、定期的にインターネット・ユーザーの利用状況に関する意識調査を出している。

 この「Coming and Going on Facebook」というレポートは、昨年末に無作為抽出した18才以上のユーザー1006名に対する電話での聞き取り調査で、実に61%が「フェイスブックの利用を数週間以上やめたことがある」と回答している。

 その理由のトップは「忙しい/やっている暇がない」が21%。続いて「興味がない/好きじゃない」「時間の無駄/コンテンツが無関係」が10%づつを占めている。逆に、メディアで騒がれている「プラバシー/セキュリティー/スパム/広告への懸念」は4%と低い。

 この報告書によれば、ソーシャル・ネットワークに疲れ、利用を中断する「フェイスブック・バケーション」をとっているひとは予想を超えて多い。それは皮肉にも、同サービスが広く普及し、非常に頻繁に利用されている証明でもある。

 同レポートでは、2009年9月の調査で47%に過ぎなかったSNSユーザーが、現在は全成人の69%に達していると指摘している。また、SNSユーザーの92%がフェイスブックを利用しており、ソーシャル分野で圧倒的な位置を占めていることがわかる。

 また、フェイスブック依存は女性に多いこともわかった。女性回答者の16%が昨年よりもフェイスブックを長い時間利用しており、その重要度が高くなっていると回答した。これに比べ「利用時間が昨年より多い」と回答した男性は9%、「重要になった」は7%と男女の差は大きい。

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