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小池良次「シリコンバレー・イノベーション」
2013年02月08日(金) 小池 良次

若者離れとソーシャル疲れに悩むフェイスブック

 10Kにリスク要因として記述した以上、今後フェイスブックは「若者離れ」に対する対策を積極化させるだろう。投資家はその点について厳しい目を光らせるからだ。課題は「どのような戦略」で若者離れを防ぐかだ。

 対策はふたつある。ひとつは若者向けのサービスを充実させるアプローチ。もうひとつは買収戦略だ。

 前者は、若者向けのサービスをうまく増やしていかなければ、既存の高齢ユーザーから反発を受ける可能性がある。また、地域性への配慮も必要だ。今回の調査は米国でのフェイスブックを対象にしている。だが、この傾向は日本や欧州など同社のメンバー増加率が鈍化している地域に共通するものと推定できる。

 こうした地域の若者を魅了するにはヒップ・ホップなデザインやアプローチが欠かせない。しかし、東欧や中東、東南アジアなど、現在メンバーが増えている地域では、こうした若者向けの過激なサービスは敬遠される可能性がある。

 これは私の推測だが、フェイスブックが過激な若者向けサービスを急激に増やすことはないだろう。逆に、インスタグラムを買収したように、若者に人気のあるSNS企業を積極的に買収して行くのではないだろうか。もちろん、両方の戦略を平行して進めるだろうが。

 いずれにせよ、成熟化したフェイスブックが若者に取り残されれば、かつてのアメリカ・オンラインや米国ヤフー、最近のマイスペースのように事業縮小に追い込まれることは間違いない。なにせ、コミュニティー・サービスに「流行り」はつきものだから。

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