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小池良次「シリコンバレー・イノベーション」
2013年02月08日(金) 小池 良次

若者離れとソーシャル疲れに悩むフェイスブック

 この報告書によれば、ソーシャル・ネットワークに疲れ、利用を中断する「フェイスブック・バケーション」をとっているひとは予想を超えて多い。それは皮肉にも、同サービスが広く普及し、非常に頻繁に利用されている証明でもある。

 同レポートでは、2009年9月の調査で47%に過ぎなかったSNSユーザーが、現在は全成人の69%に達していると指摘している。また、SNSユーザーの92%がフェイスブックを利用しており、ソーシャル分野で圧倒的な位置を占めていることがわかる。

 また、フェイスブック依存は女性に多いこともわかった。女性回答者の16%が昨年よりもフェイスブックを長い時間利用しており、その重要度が高くなっていると回答した。これに比べ「利用時間が昨年より多い」と回答した男性は9%、「重要になった」は7%と男女の差は大きい。

若者離れを直視するフェイスブック

 今回のレポートにおけるひとつの注目点は、年齢別の利用状況だ。

 若年層(18才から29才)の42%は、「昨年よりも利用頻度が減った」と回答している。つまり若者の約半分がフェイスブックに以前ほど熱意を示さなくなっている。また、30才から49才でも34%が以前ほど利用しなくなっている。

 この傾向は一時的でもなさそうだ。18才から29才の38%は「2013年も減るだろう」と回答しているからだ。ちなみに「昨年と同じ」と答えたユーザーは61%で、明らかにフェイスブック離れは若年層で広がっている。

 逆に50才以上では「昨年よりも利用頻度が減った」との回答は23%と低く、高齢者は熱心に利用を続けている。フェイスブック・ユーザーの高齢化は以前から指摘されてきたが、今回はそれが明確な数字として現れた。

 フェイスブック社自身も、この事実を承知している。2月1日付決算書類10K(テンケー)で、同社は初めて以下の様な記述をおこなったからだ。

〈 We believe that some of our users, particularly our younger users, are aware of and actively engaging with other products and services similar to, or as a substitute for, Facebook. For example, we believe that some of our users have reduced their engagement with Facebook in favor of increased engagement with other products and services such as Instagram. 〉

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