山崎元「ニュースの深層」
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女子柔道暴力問題とAKBスキャンダルを「ビジネスの常識」で考える

2013年02月06日(水) 山崎 元
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なっていない全柔連の対応と、納得できるAKBの対応

 柔道の女子日本代表の監督だった園田隆二氏が、全日本柔道連盟(全柔連)に進退伺いを提出し、受理された。つまり代表監督を辞任した。昨年9月、複数の女子選手から、指導に当たって暴力を振るうことがあったとの告発を受けてのものだった。

 一方、AKB48の初期からのメンバーである峯岸みなみさんは、『週刊文春』(2月7日号)で、ダンサーでGENERATIONSのメンバーである白濱亜嵐さんの自宅に「お泊まり」したことの一部始終を報じられた。彼女はそれを受け、AKB48の「恋愛禁止」ルールを破ったことを反省するとして、長かった髪を切って坊主頭になり、動画サイトYouTubeでお詫びを述べる映像を流した。

 ほぼ同時期ではあるものの、直接的には関係のない二つのイベントだが、これをビジネスの(主に組織論の)観点から見ると、対照的である。全柔連の対応が「ビジネスとして全くなっていない」一方で、AKB48の対応は、好き嫌いは別として、「ビジネス的には納得できる」ものだからだ。

 全柔連は、危機管理が全くできていない。

 事実の有無にかかわらず、複数の女子選手から告発があった時点で、組織として、「この問題は最悪の場合、どの程度のものになり得るか」を予測して、対応策を採るべきだった。まずはその時点で、事実として何があったのか、それがどの程度問題なのかについて、十分な調査と検討をすることが必要だった。

 速やかに調査して、問題があれば、監督やコーチを被害者たちに謝罪させて、交替させてしまえばよかった。そうしていれば、これほど大きな問題にはならなかっただろう。

 今になって、「時間をかけてでも事実関係を徹底調査する」ということになったようだが、もはや完全な手遅れだ。危機管理を放棄していた点で、理事が全員辞任してもいいくらいのレベルだろう。

 報道によると、監督やコーチらは、素手や棒、竹刀などで女子選手に暴行を加えただけでなく、「死ね」とか「お前なんか、柔道をやってなかったら、ただの豚だ」といった暴言を浴びせることがあったようだ。全柔連の理事の一人であり、選手時代に素晴らしい実績を持つ山下泰裕氏はこう述べている。

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