神風特攻隊の若者たちが命を懸けて守ろうとしたのは何だったのか!? ~オペラ「KAMIKAZE-神風-」を観て感じたたこと

 昨日、オペラ「KAMIKAZE-神風-」を観てきました。神風特攻隊で命を失うことになる若者たちとその恋人の物語を通じて、戦争に対する怒りと平和への祈りを世界に伝えている作品です。作曲家・三枝成彰さんによる作品ですが、原案はなんとコンサルタントでドリームインキュベータの創業者でもある堀紘一さん。私は今回、堀さんからのご招待で観に行きました。

「日本の戦争問題に向き合った作品を作りたい」

 実は数年前、堀さん、三枝さんとともにモンゴルに行きました。ビジネス絡みの旅だったのですが、このときに三枝さんの生き様というか、考え方に触れる機会がありました。

 三枝さんは「ノモンハンに行きたい。ノモンハンに行って戦争の跡地を見てみたい」と言いました。ノモンハンは村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』でも取り上げられていて、村上さん自身が現地へ赴き取材をしていたのを思い出しました。私は三枝さんに言いました。

 「あそこには今なお戦車がたくさん残っていて、戦車の化石のような状態になっているそうですね」

 「そうそう。私はね、その風景をこの目で見たいんだ。戦車の化石をね。そこで戦った人たちの"念"が残っているだろうと思うんだ」

 ノモンハンはモンゴルと中国(当時の満州国)との国境地帯にあり、日本とソ連との間で激戦が繰り広げられた場所です。かなりの激戦で双方たくさんの死者が出ました。日本軍はそこで大敗を喫したそうですが、当時はその事実は伏せられていて、戦後になってはじめてノモンハンの戦いについての情報が公表されたそうです。

 「ウランバートルからかなり時間がかかるらしい。なにせ国境の端だからね。そこには壊れた戦車がたくさん残ってる。撤去するにもお金がかかるのだろう。でも戦争の現場が大規模に残っている場所は珍しいらしいね」

 「僕は日本の戦争問題に向き合った作品を作りたいんだよ。人はなんで戦争をするのか・・・」

 ウランバートルでいっしょに足裏マッサージを受けながら、三枝さんはこちらに向かい熱弁を振るいました。私は日頃から色々なの職業の人と会いますが、作曲家とはそれほどたくさん出逢いません。三枝成彰さんは現在の日本を代表する現代作曲家でありオペラ作家です。私にとってはそのような人との会話はとても興奮するものでした。今でもその時の三枝さんのキラキラした目を忘れられません。

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