今夜から酒の席で使える「ハーバード流宴会術」の極意
商社マンから脱サラし、現在は人材教育会社『グローバルアストロラインズ』の代表取締役社長の職にある〔PHOTO〕吉田暁史

 日本を代表する総合商社で鉄鋼商社マンとして働いていた男は、ハーバード大学経営大学院の門を叩き、2年の留学の末MBAの資格をもぎ取った。しかし、収穫はそれだけではない。商社で鍛えハーバードで磨きを掛けた「宴会術」で、いくつもの〝夜〟をドッカンドッカン盛り上げてきたのだ―。

「ハーバードの経営哲学をシンプルにいえば、『リスクを取らないことが、一番のリスクだ』ということです」

 淀みない弁舌は予備校の人気講師のようだ。しかし、『ハーバード流宴会術』(大和書房)を上梓した児玉教仁氏(40)が説くのは、仰天の〝飲み会スキル〟である。世界中のトップエリートが集う米・ハーバード大のビジネススクール(HBS)への留学経験を活かして出版した同書は、現在6刷りと大ヒット中だ。

「HBSのエリートたちと切磋琢磨してわかったのは、宴会(party)とは『ミニ・プロジェクト』であり、そのマネジメントはビジネスマンに不可欠なスキルだということ。ハーバードは『パーティースクール』と呼ばれるほど宴会が多い。そこで学んだスキルは、サラリーマンに大いに役立つものばかりです」

 今夜から即使える、ハーバード流「宴会教室」、スタート!

LESSON 1「参加者のエアー・タイムを最大化せよ」

 得意先の接待であれ合コンであれ、宴席で必要なスキルは通底している。

「フロイトは『人間とは誰かに自分の存在をわかって欲しい生き物だ』と指摘しています。宴席でも絶対にここを外してはなりません。テレビやラジオなどが放送中であることを『オン・エアー』といいますが、参加者のある人にスポットライトが当たり、『オン・エアー』されている時間を『エアー・タイム』と呼びます。限られた時間で参加者全員のエアー・タイムを最大化すれば、参加者は『こんなに気持ちの良い宴席はなかった』と感じるはずです。お手本は明石家さんまさんのように、隅々にまで気が配れる人。無口で口ベタな人がいても、その人の話題を周りが選んであげれば、『エアー・タイム』は作れます」

 どんな酒席であれ、各人最低10分は、エアー・タイムを確保したい。

LESSON 2「場所選びはお局様に相談せよ」

 たとえば社内の宴席で幹事を任された時、初めにぶつかるのが場所選びの壁だ。児玉氏は「キーパーソンを巻き込むことが重要だ」と強調する。