スタジオ54で上演中! ブロードウェイ版『エドウィン・ドルードの謎』は珍しい観客参加型ミュージカル
The Mystery of Edwin Drood: The Full Broadway Company Credit: Joan Marcus, 2012

 小説を執筆中に作家が亡くなってしまった。しかも、殺人事件が起きたところまで執筆して。犯人が誰かは永遠に分からずじまい。

 一見すると舞台化には不向きの題材に思える。ところが、ブロードウェイでは現在、ある意外な趣向をこらしてこの作品がミュージカルとして上演され、人気を博している。一体どんなアイデアを思いついたのだろうか。

チャールズ・ディケンズの遺作

 その作品とは、イギリスの文豪、チャールズ・ディケンズの遺作となった『エドウィン・ドルードの謎』。

 晩年のディケンズは女性問題を抱えていた。さらに、体調の悪い中、自作の朗読会とこの作品の執筆を並行して行って体力を消耗し、エドウィン・ドルードが失踪するところまで執筆して亡くなった。享年58歳。

 ドルードは殺されたのか。殺されたとすれば、誰がいかなる動機で殺害したのか---。

 同書の邦訳は講談社から刊行され、後に創元推理文庫に収められた。翻訳にあたった小池滋はこの謎を解明しようと、創元推理文庫版で70ページを超える解説を執筆している。また、シャーロック・ホームズがこの謎の解明に挑むピーター・ローランド著『エドウィン・ドルードの失踪』(創元推理文庫)という変り種の小説まで書かれている。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら