2013.02.07(Thu)

当社のコーヒーの容器は、リサイクルが可能なんです。環境にやさしいのです。
多少コスト増でも、これは正義の仕事。義はいずれ勝つ。

味の素ゼネラルフーヅ 村林 誠

週刊現代
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『ブレンディ』『マキシム』などのコーヒーブランドを展開する味の素ゼネラルフーヅ(AGF)。最近は、インスタントコーヒーとクリーミングパウダーと砂糖が同梱されたスティックタイプのコーヒーも注目を集めている。社長は、親会社である味の素出身の村林誠氏(56歳)だ。

 
当社のコーヒーの容器は、リサイクルが可能なんです。環境にやさしいのです。 多少コスト増でも、これは正義の仕事。義はいずれ勝つ。むらばやし・まこと/'56年、東京都生まれ。'79年に慶應義塾大学商学部を卒業し、同年、味の素へ入社。'00年にポーランド味の素有限会社社長に就任し、その後、タイのワンタイフーヅ社長などを歴任。'09年6月より現職。好きな書物は新渡戸稲造の『武士道』。「休日は妻とスーパーへ行くのが好き」という庶民派

美味の科学

 おいしさは実証科学です。例えば、当社のブレンディボトルコーヒーは牛乳に合います。そして、これを「何となく牛乳に合う」でなく、ちゃんと成分分析や評価の数値化を通して証明することが難しいのです。「研究所で様々な製法を試すうち、たまたまおいしいものができた」ではダメで、なぜおいしいか理由がはっきりし、テストマーケティングなどでも狙い通りの評価をいただいて、初めて自信を持って「うちの商品は牛乳に合う」と言えるのです。

 ちなみに、当社のスティックコーヒーは冷めてもおいしいですよ。理由と製法は・・・・・・いえ、お話ししたいのですが、さすがに最大の企業秘密ですね(笑)。

プロセス論

 理屈っぽい性格です。例えば、プロセスというのは必ず「風が吹けば桶屋が儲かる」式のものだと考えます。土埃が舞うところから桶屋が儲かるまで、次に何が起こるか予測し、足りないピースがないところまで考え尽くす必要がある。商品戦略も同じです。おいしいものを作っても、お客様から価値ある品と認められ、ご購入いただかなければ、メーカーの独りよがり。「いいですね」という評価は、「風が吹けば桶屋が儲かる」のプロセスが解明されていなければいけないんです。

縁で就活

 大学卒業後、味の素へ就職しました。理由は、好きな先輩がいたからです。学生時代、体育会空手部に所属していました。稽古中、様々なOBが訪ねてこられます。その中で、いい表情で仕事について語る先輩がいました。私はその先輩に付いていった、というわけです。情報が多い今の就職活動とはだいぶ違いますが、思えば「縁」で志望先を決めるのも、いい会社選びなのかもしれません。

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