週現スペシャル あなたの職場にもいるでしょ?「勉強はできるのに、仕事はできない人」の研究受験生諸君!いい大学を出てもダメな人はいっぱいいます

2013年03月08日(金) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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「オレ、本気出してないから」

 文系の仕事の場合、会社に入れば横一線で、高学歴だろうが勉強ができようが、イチからのスタートになるケースが多い。

 そうすると、学歴で劣る社員のほうが仕事ができるという実例が続出する。元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞氏が言う。

「僕が社長の時代、東大の人は社員にたくさんいたけど、部長以上は一人もいなかったですね。東大卒は会社に『いて損はないけど、偉くしたくない』という感じでした。

 理由は、事務仕事にはメチャクチャ向いているんだけど、新しいことを考えつくことにはメチャクチャ向いていないからです。完全に新しいことを考える企画屋には、デタラメな学歴の人のほうが向いている。

 会社が成長している最中は、正解のないところで仕事をするわけです。東大卒は正解のある問題をうまく解くことはできるけど、答えのない問題や、質問そのものを考えるという局面になると厳しい。人生でそういう訓練をしたことがないんでしょうね」

 東大を含めた大学生の就職支援を行うジョブウェブ代表の佐藤孝治氏も言う。

「的確に答案を仕上げていく能力、これは個人の中で完結するもの。ただ、仕事は個人では完結しません。仕事に必要で東大生に足りないものに『インターフェイス』があります。かわいげというか、応援したくなる要素のこと。ビジネスの世界では愛されるかどうかがきわめて重要です」

 もっとも、東大も含め最近の高学歴者は、一昔前のように「見るからに傲慢」というタイプは減った。「学歴なんて意味ないッスよ」と謙虚に振る舞うタイプのほうが多いくらいだ。

 だが、そこに新たな問題が生まれる。上辺では謙虚に振る舞っても、彼らには隠そうにも隠しきれない、山より高いプライドがあるのだ。

 商社勤務の28歳女性社員が言う。

「ウチにいる東大卒って、俺はガリ勉じゃない、ってアピールするのが逆にウザいんです。カラオケでも熱唱したがるけど、選曲が微妙にダサいの。あと、思春期のチョイ悪自慢も、競馬場で補導されたとか、たいして悪くない(笑)。

 そういう東大卒に共通するのが、仕事ができないと判明したときに、『オレ、まだ本気出してないから』という顔をするところ。『東大なのに、ダメダメですみません』みたいなキャラを演じながら、『あなたならもっとやれるよ』と言われるのを待っている。それでプライドを保ちたいんです。

 こっちも忙しいのに、言われる前に本気でやれ、って感じです」

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