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[サッカー]大仁邦彌 × 二宮清純<後編>「日本サッカーのトップが描く未来図」

~新春スペシャル対談~

2013年01月31日(木) スポーツコミュニケーションズ

シーズン移行は早急に決断を

二宮: 日本サッカーの現状を見た時、まず議題に上がるのがJリーグのシーズン制移行問題です。
大仁 Jリーグではタスクフォースをつくり、現状の春秋制と秋春制に移行した場合、どちらがメリットが多いのかを議論しました。タスクフォースが出した結論は、「移行したほうがメリットが多い」ということでした。

二宮: 日本サッカー協会(JFA)としてはいつぐらいまでには移行したほうがいいとお考えですか?
大仁 タスクフォースはJリーグ独自の部隊でJFAはまったく関与していませんが、我々としては2014年から移行してほしいと要望しました。ですが14年からでは準備が間に合わないということで、早ければ16年くらいからの移行が考えられるのではないでしょうか。

二宮: メリットとしては真夏のゲームがなくなり選手のパフォーマンスが向上し、欧州のカレンダーに合わせることで国内外の移籍もスムーズになることが挙げられます。
大仁 今の世界のサッカーのスケジュールはFIFAのカレンダーに合わせて、さまざまな国際大会を開催するようにしています。ですから、結局はJリーグも2年に1回くらいは中断せざるをえなくなります。そういうことを考えると移行したほうが、代表もJリーグも動きやすいのではないかとは思いますね。

二宮: 一方、デメリットが大きいのは雪国のクラブですね。
大仁 寒冷地のクラブのことはしっかりと考えないといけません。施設面の問題など、シーズンを移行することでどれぐらい影響が出るのか、費用がかかるのかを精査し、それを我々がどこまで支援してやれるかというところですね。

二宮: 最終的にはJFAの理事会で議決されるんでしょうか?
大仁 そうです。ですから、16年から実施する場合には今年か来年には決断しないと間に合いません。ただ、その前にJリーグが決議してくれないと我々は決められないんです(苦笑)。Jリーグさえ承認すれば、問題はないと見ています。

二宮: これまではJFAとJリーグの温度差がかなりあったように見受けられました。
大仁 寒冷地のクラブにかかわらず、移行する時にかかる間の費用をどこが保証するのかについても、Jリーグが懸念していましたからね。ですが、それを言っていたらいつまでも変わりませんよ。やったほうがいいとわかりながら、「ここの部分だけが解決できないのでやれない」というのは、ナンセンスです。たとえば、特別な大会を組み入れるとか、試合を入れるといったような案を出しながら課題を乗り越えることも必要なのではないでしょうか。

二宮: もう、移行問題についてはあらかた意見は出尽くした感があります。
大仁 そうですね。同じ議論をずっとやってきているわけですから。議題にかけてできなくて、再び出てきて、またできなくて……。絶対に移行が不可能なら、議題にも上がらないはずです。ということは、これはもうやるべきだと思います。

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