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市川裕康「デジタル・キュレーション」
2013年01月25日(金) 市川 裕康

ソーシャルメディア時代に求められる新しいコミュニティ運営のルールとツール

 そして今回、あえて注目したいのは、以前から存在する家族、同窓会、サークル、NPO、プロフェッショナル・グループ、ユーザーグループ、患者会、選挙キャンペーン、デモに集まる人々など、何らかの興味や所属や目的があって生まれるあらゆるグループを運営する人としてのコミュニティマネージャーです。

 例えば、以前にも紹介したことがある、共通の趣味や興味に関するイベントを開催するためのプラットフォームサービス「ミートアップ・ドット・コム」を見てみましょう。

USATodayの記事によると、最近は前年の倍のペースで利用者が増えており、人気のある母親同士の会(マム・ミートアップ)、ハイキング、アウトドアなど、ひと月で1万以上の新しいグループが生まれているとのことです。現在、世界中の約1300万人(米国内は約1100万人)の間で、毎月30万以上のイベントを開催され、250万以上の予約(RSVP)が処理されていることになります。

 これらのコミュニティは、古くから社会に欠かせない構成要素として存在しているものの、今日では、コミュニティ運営のツールとしてのソーシャルメディアを無視せざるを得なくなってきているところに特徴があります。

 そして問題は、こうした旧来から存在するグループを、ソーシャルメディアの活用で効果的に運営しようとする際、効果的なルールやツールに関しての共通認識が十分社会に浸透していない点にあると、私は考えます。

 例えば、フェイスブックのコミュニティ運営を可能にする「グループ」や「イベント」という機能を考えてみましょう。フェイスブックを利用している人であれば、「グループ」機能を利用して自分でコミュニティを運営している人や、あるいはグループに参加している人も多いのではないでしょうか? 

 あくまで経験値ではありますが、メーリングリストを使ってグループ間の情報共有をしている場面が以前より減少し、今日、その代わりにフェイスブック「グループ」を利用している人が増えているように思います。グループの作成、写真やリンクの共有なども簡単にできて、しかもリアルタイムで投稿したメッセージに「いいね!」やコメントをつけられるなど、とても便利なツールだと思います。

 ただ一方で、簡単にグループを作成したものの、明確なコミュニティのデザイン・設計がされないまますぐに廃れてしまうケースが数多くあるようにも感じます。あるいは、自分の意思と関係なく勝手にグループに登録され、興味のない投稿通知が多く届くようになり、迷惑している、という人はいないでしょうか?

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