坂村健 第3回 「はじめて東大に行くとき、『お宅はどこにあるんですか?』と本郷の事務室に電話した天才教授」

撮影:立木義浩

第2回はこちらをご覧ください。

シマジ 近い将来、東京に大地震がやってくるといわれていますから、坂村教授が新宿で実験したのは最新鋭のシステムなんでしょう。家族や愛人の安否を確認することは最重要なことですよね。

立木 そこで愛人の安否を持ち出すところがシマジらしいよな。

セオ わたしにはまったく関係ないことです。

立木 セオ、おまえは愛妻のことだけを心配していればいいの。

坂村 とにかくそのときは大パニックになるでしょう。3.11以上の混乱が起きて携帯電話での音声は通じなくなる可能性が高い。お互いの安否が確認できないのは不安です。このシステムはそんなとき電話ではなく、電子メールなどで安否が確認できるように考えられているんですよ。

 3.11の時も音声はだめでもメールはなんとか使えるといった事がありました。もし回線が全部やられた場合でもJAXAの通信衛星が使えるし、蓄電池や太陽光発電などもあるので、電源の心配もいらないのです。