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大逆転!1ドル100円で大儲けする日本企業ベスト100
50人のプロが選んだ会社

1ドル=100円台だった約5年前、過去最高益を出した企業は多い〔PHOTO〕gettyimages

50人のプロが選んだ会社

 乾いた大地に慈雨が降り、草木が勢いよく上へと枝葉を伸ばし始める。長く円高に苦しめられてきた日本企業が、アベバブルによる円安シフトで息を吹き返し、大復活するシナリオが見えてきた。

 新年最初の株式市場では、昨年来高値をつけた銘柄が300を超えた。言うまでもなく株価とは企業の将来性を見込んだものであり、マーケットが日本企業の〝これから〟に期待感を膨らませていることがわかる。

 そんな中でも期待できる企業はどこなのか。本誌は経済のプロ50人に緊急取材を行った。質問内容は、仮に円安の流れがこのまま続いて1ドル=100円になったうえ、さらに安倍政権による経済政策(通称アベノミクス)が奏功しているという前提で、そのときに「期待できる日本企業ベスト5」はどこかというもの。

 結果をまとめたのが4ページからの表である。50人が挙げた企業数はおよそ100社で、これぞ1ドル=100円で大儲けできるといえる日本企業ベスト100がズラリと並んだ。獲得票数をもとに選んだトップ10は以下の通りである。

1位 トヨタ自動車(26票)
2位 本田技研工業(17票)
3位 キヤノン(11票)
4位 日産自動車、日立製作所(9票)
6位 コマツ(7票)
7位 三菱商事(6票)
8位 ファナック、パナソニック、野村HD(野村證券)(5票)

 フリージャーナリストの井上久男氏は「自動車メーカーの大躍進が始まる」と言う。

「たとえばトヨタは為替が1円円安になると350億円も営業利益が膨らむ。ホンダや日産も100億円規模で財務が改善するので、円安が進むだけで大きく利益が押し上げられます。そのインパクトは大きい。今後は生産(工場)の海外移転に歯どめがかかり、下請け企業に対する値引き要請もなくなるでしょう。そうなれば裾野まで円安の恩恵が広がり、自動車業界全体で業績回復の連鎖が起きる可能性も出てきました」

 アジア勢にやられっぱなしで、昨年は巨額赤字を計上した電機メーカーも復活の道が見えてくる。経営評論家の長田貴仁氏が言う。

「いままでは韓国勢がウォン安を利用して安い価格の製品を世界で売りまくっていたが、これがもう通用しなくなる。価格競争を脱すれば、日本勢のきめ細やかな製品力、ブランド力が際立ち、海外で再評価され出すでしょう。パナソニックは得意の白物家電の売り上げが上がるだろうし、ソニーのテレビもインドなど新興国でも巻き返しが期待できる。シャープも世界で同社しか量産できない最新鋭液晶『IGZO』を各国メーカーに売り込む大きな足がかりを手に入れる。受注増の弾みとなるでしょう」

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