幸せな結婚生活を持続するための「結婚後マーケティング」
【ステップ10】 奥様をあなたのロイヤルカスタマーに!

【ステップ9】はこちらをご覧ください

 いよいよ婚活マーケティングも最終回です。前回まででプロポーズも済ませ、うまく彼女からOKをもらえたとしても、そこで満足していてはいけません。人生は結婚がゴールではないのですから。

 今や日本の離婚率は30%近くに達していて、3組に1組が離婚している状況にあります。当然、せっかく自分の「あるべき結婚の姿」を実現できる相手と結ばれたのですから、誰だって離婚などしたくありませんよね。今回は、幸せな結婚生活を持続するための「結婚後マーケティング」についてお話しさせて頂きたいと思います。

 独身時代に離婚専門家に相談したときに、離婚する夫婦としない夫婦を見分けるのは簡単だという話を聞きました。数えきれないほど離婚する夫婦の相談にのってきたこの専門家の意見は、私にとって衝撃的なものでした。

 彼曰く、よく芸能人が結婚会見で「趣味が同じで毎日が楽しく暮らせそうです」と言っているのを目にしますが、そういう夫婦はまず間違いなく離婚するだろう、とのことです。

 なぜなら、趣味なんてものは齢を重ねたり子供ができたりすれば変わっていくもの。今の時点で、いくら「ゴルフが趣味です」と言っていても、大きな怪我をしたり、仕事が忙しくなってしまったら、それどころではなくなります。そうなると、結婚を決めた大きな理由の一つがなくなってしまうわけです。

 だから、離婚しないためには相手の嫌な部分、絶対に譲れない部分が同じ人とすべきだ、というアドバイスでした。良いと思う部分は生活の状況や年齢によって変化していくが、嫌と思う部分はどんなことがあっても変化しないというのです。

 タバコは嫌、浮気は嫌、夜寝る時に電気を付けておくのは嫌・・・。大きなことから小さなことまで何でもいいのです。絶対に許せない部分を挙げてみて、双方が同感できるかどうかを確かめることです。

 シニア夫婦の離婚理由として時々こんなことを聞きます。「ずっと主人が食事のときにペチャペチャと音をたてるのが許せませんでした。だから離婚します」と。えっ、こんなことで!? と思うかもしれませんが、奥様にとってはどうしても許せないことであり、それがきっかけとなり、他の様々な不満も引き出してしまうのです。

 ですから、結婚する前に自分の嫌なことと相手の嫌なことを確認しておくことが、長い幸せな結婚生活をおくる上で重要となるのでしょう。

 どうせなら幸せに長く結婚生活を続けたい、と誰もが思うはずです。そのためのポイントをマーケティングの方法論を応用してご紹介したいと思います。私の結婚生活はまだ10年弱ではありますが、私自身も活用している方法です。今のところ、うまくいっていますので効果のほどは立証済みです!

ステップ10: 奥様をあなたのロイヤルカスタマーに!

 お客さんに商品を買ってもらえばそれでいいわけではありません。リピーターとなって引き続き何度も購入してもらったり、友人・知人に推奨してくれるお客さんに育てることが大切です。つまり「カスタマー」から「ロイヤルカスタマー」になってもらうのです。

 そのためには初回購入の後も継続的なマーケティングが必須となります。その一つが「リレーションシップ・マーケティング」といわれるものです。これは、企業が顧客と良好な関係を築くことで、より長期的な売上につなげていこうとする重要な活動です。

 たとえば、美容室やエステサロン、ネイルサロンの店員たちが、技術だけではなく、客に会話を楽しんでもらおうと努力するのはこのためです。そのことによって客と店員の間に良好な関係、つまり信頼関係が生まれ、「この店員さんがいるから次回もここに」という流れになるのです。

 意外に思われるかもしれませんが、技術ではなく、店員さんとの関係性が店舗選択の重要な要因となって、リピーター化するケースが多いのです。ここにおける基本は、「顧客視点/顧客志向(消費者志向マーケティング)」です。

 髪型を変えてみようと思い立ち美容室に行ったとします。当然ながら美容師さんは「どのような髪型になさいますか?」と聞いてきます。はじめから「こうしたい!」とはっきりしいる人もいるかもしれませんが、この時点ではまだ、かなりの割合の人がはっきり決まっておらず、迷っている状態でしょう。そして、何かアドバイスをしてほしいと望んでいることでしょう。

 ここで、顧客視点を持っていない美容師は、「手入れがしやすいからショートはいかがですか」とか、「お顔が面長だから横にボリュームを持たせましょう」といった程度の話になります。

 一方、顧客視点を持つ美容師は、なぜ髪型を変えたいと思っているのか、どのような仕事をしているのか、近々イベントはあるか、などを聞きだして、目の前にいる客がどのようなニーズを持っているのかを探ることでしょう。その上で顧客ニーズを満たすような髪型をおすすめすることでしょう。

 たとえ手入れがしにくい髪型であっても、ニーズにマッチしてさえいれば、お客さんは満足することがあるのです。

相手の立場に立ったリレーションシップ・マーケティング

 婚活も、結婚できればそれでおしまいではありません。結婚する事自体が目的ではなく、永く幸せでいることが目的なのです。奥様をあなたのロイヤルカスタマーにすることが重要なのです。そのためには常に奥様側の視点に立った言動を心がけることです。100%の夫になるのはきついでしょう。でも、いつも奥様視点でいれば、押さえるべきポイントがわかるはず。そこさえ気をつけていればいいのです。

 ある調査によると、配偶者を信頼している人の割合は、妻が48.9%であるのに対して、夫は74.3%となっています。まさに信頼関係のアンバランスです。この差は夫側の日頃の言動から来ているのでしょう。妻の気持ちを十分にわかっていない、あるいは、妻の期待とは異なる行動をとることが多いのかもしれません。つまり、奥様視点に立てていないのが原因でしょう。

 たとえば、妻が愚痴や悩み事を言ってきたときに、アドバイスなどで返しては逆効果です。妻の側はただ「そうなんだ」と同意して聞いてほしいだけなのです。妻が風邪をひいて頭が痛いと言った時に、「医者にいくか薬でも飲めばいいよ」と言って欲しいのではなく、「大丈夫?」と言って欲しい。

 妻がお願いする前にゴミがたまっているのに気付いたらゴミ捨てに行く。お風呂が汚れているのに気付いたら、「汚れてるよ」と言うのではなく、「掃除しておいたよ」となるべき。家を出るときには夕食を食べると言っておきながら直前になってドタキャンすると、作る側の気持ちが分かっていないと感じるものです。記念日に豪華なプレゼントをもらうのが嬉しいのではなく、きちんと覚えていてくれることが嬉しいのです。

 この少しの差が、あなたが相手の立場に立ち、リレーションシップ・マーケティングができているかどうかの差なのです。

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